「恋とため息」安達side -ニイナ- ページ21
お昼を食べて、まだ少し時間があるからコーヒーでも買いに行こうって立ち上がった。
昨日の同期会のことを思い出すと、まだ少し鈍く胸が痛んだけど、そこまで落ちこまずに済んだのは、どう考えても部長のおかげだった。
あ、そうだ。
コーヒー部長の分も買おうかな、昨日話を聞いてもらったお礼と迷惑かけたお詫びに。
と、思ったのに、自販機が置いてあるところに来ると部長がもうすでにコーヒーを買っていた。
「あ、部長、今日私コーヒーご馳走しようと思ってて！」
「えー？なんでだよ、いいよそんなの。」
「あー、一歩遅かったぁ。」
「ふふ、なんだよそれ。気使うなよ。二日酔いとか大丈夫？」
「大丈夫です」
ふと見ると、園田さんと玉森くんが、自販機の前の長椅子に背を向けて座ってた。
「…私、先に戻りますね」
園田さんがそう言って立ち上がる。
え？
ちらりと見えたその横顔はどう見ても泣いているみたいだった。
「園田さん、どうし」
「園田ちゃん待ってよ。俺も戻るわ」
私の声を遮るみたいに、玉森くんも立ち上がる。
昨日のこと謝りたかったけど、そんな雰囲気でもなく。
と、いうかそれ以前に。
玉森くんは一度もこっちを見なかった。
もうただの同期、でもなくなってしまったのかもしれない。
「コーヒー買わねーの？」
部長の声で我に返る。
なんとなく苦いコーヒーが飲みたくて、普段は飲まないブラックのボタンを押す。
「…園田さん、何かあったんですか？
泣いてるみたいだった。
いつもあんなに元気なのに」
「さあ。俺が来た時は、もうあんな感じだったから。
玉と……何か深刻そうに話してたけど」
…玉森くんと、何かあったのかな。
「あ、そうだ。
安達明後日から大阪に出張頼めるか？」
「出張ですか？」
「そ、大阪で展示会あるじゃん。それのヘルプに二人くらい来てくれないかって頼まれて。
宮田と安達に頼もうかと思ってんだ」
宮田くんと。
なんとなくほっとした。
「玉でもいいんだけど。あいつ愛想あんまり良くないから、宮田の方がいいかなって」
玉森くんは困る。
今二人っきりになるの気まずすぎる。
「わかりました、行きます」
ちょっと気分転換になってちょうどいいかもしれない。
「一泊だし、何かうまいもん食ってこいよ」
なんとなく。
部長もそう思って言ってくれたのかもしれないって思う。
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Haru(プロフ) - nayuさん» nayuちゃんいつもありがとー💓💞北玉メインとか美味しかったよねー💓💞またそれぞれで書いていくのでよろしくお願いします(^^) (2021年11月17日 17時) (
レス) id: aded2e7013 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» そうなの！ひろみつさんをあえて平仮名にしたのを読み取れるmoraさんさすがー！読書感想文得意すぎっ、よっ！()お預けにしてごめんよー。ほんと、すんごいベットシーン書くつもりなのにさらっと終わったしいつもマテしてもらってごめん(笑)いつか必ずすんごいのを！！← (2021年11月17日 17時) (レス) id: aded2e7013 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - りーちゃんさん» りーちゃん、いつも私達の気分を盛り上げて下さってありがとうございます💓💞またそれぞれで書いていきますが私もニイナさんのお話心待ちにして、私自身も頑張ろーって思ってます！重ね重ね、いつもありがとう😊 (2021年11月17日 16時) (レス) id: aded2e7013 (このIDを非表示/違反報告)
nayu(プロフ) - 完結おめでとうございます！お二人の作品大好きなのでこのコラボはすごく嬉しくて最高でした！やっぱり北玉最強だわー‼︎ (2021年11月15日 10時) (レス) id: 702b9a633d (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - ↓クダラナイ事書いてたら、肝心の完結おめでとうございますが文字数足りなくなりました… (2021年11月13日 23時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haru
x他1人 | 作成日時：2021年9月11日 15時
