魅惑的ミルフィーユ

※ ページ18

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「園田ちゃんー、どした？らしくないよ？」





そう言って、パン食べてるのに耳たぶを触ってくるからびっくりする。





「触らないでくださいっ、」


「･･･、」




いつも、突っ込み的にやめてください、って言ってたけど
つい本気で拒絶してしまった。




「玉森さんがっ、そやって触るから！･･･変におもわれるじゃないですか！」




そして、八つ当たりもいいとこだ。
玉森さんにキツイ口調になってしまう。




「･･･誰かに俺との事言われた？」


「っ、もういいですけど！触るの禁止です！ダメです！」





あまりにも玉森さんが落ち込んだ表情を見せたから
口調も冗談っぽく、ダメですからね？ともう一度念を押した。




「･･･なんか迷惑かけちゃったか。」


「迷惑っていうか･･･らしくないってなんなんですかね？私らしいってなんですか？誰にでもいい顔してニコニコするのが私なんですか？それってなんか軽くないですか？」





勢いよく話した私に少し驚きを見せた後
玉森さんは優しく微笑んだ。





「園田ちゃんは皆に優しくて明るくて面倒みがいい。それが園田ちゃんらしいって思ってるよ。軽いとかそんなんじゃないし。」


「･･････甘えたり、男の人に媚びてるみたいじゃないですか？私。」


「ふはっ、なにそれ。園田ちゃん男に媚びてたの？笑えるわ。」


「笑えませんよ。」


「だって園田ちゃん男女問わず態度同じじゃん。もしそんな風に言うやつがいたらそれは普通に妬まれてんじゃない？園田ちゃんが可愛いから。」


「可愛くないです。」


「妬み、嫉み、･･･嫉妬？人気者は大変だねー、」


「人気者でもないです。」


「ま、気にしないでいいよ。園田ちゃんがいい子なのは俺が保証する！後でコーヒー奢ってあげるから元気だして。」




そう言っていっただきまーす、とおにぎりを頬張ってる玉森さん。



･･･玉森さんと付き合ってるって誤解されてるのに
その当人に保証する、と言われても･･････。







でもちょっと元気出たかも。
いつもの調子で玉森さんとお喋りして
昼ごはんを食べ終えて。






・







「あ、玉森さん、このあんまーいやつですよ？」


「あれ、間違って押しちゃったわ」


「わーん、私これが良かったんですー！」


「変えてやるって、ほら。」


「ありがとうございますっ、」





自販機でコーヒーを買いにきて
わちゃわちゃしてるところに武田さんが来た。

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