まえあしの恋する彼女達

※ ページ26

「私別に裕太の見た目に惚れた訳ちゃうっ！」


ええ？って顔で裕太もジロって見てくる。


「それにぜんっぜん２人似てへんしっ。私の事なんやと思ってんねん？」


ほんとかよ？って疑り深い目してて本気でムカつく。


「私は裕太の存在が好きやのっ！見た目とか中身とかそんなのもうどうでもいいんやからっ！」

ちょっと似てる人がいるくらいでアタフタせんとってよって、マジでキレてもうてる。


途端驚いた顔した裕太にチュってキスされた。


「･･･Aにそんなに愛を叫ばれた事ないから嬉し過ぎんだけど。」



なんやねん？愛を叫ぶ？バカなの？


怒りで興奮してる私によしよしって頭ポンポンしてくる裕太を見て

結局私達って似た者同士やなって、実感する。



･･･だからかな？裕太と一緒にいて何不自由なく快適に暮らせるのは。


お互いがお互いの落とし所をちゃんとわかってる。


裕太の愛らしい束縛や嫉妬が少しは軽くなればいいなって思う時もあるけど･･･


これからもこのスタンスで私達はきっと長続きする。


デートできひんし





･･･きっと結婚もしない。


でもいいねん。


私の分身みたいな裕太と一緒に過ごせる今を大切に少しずつ思い出にしていくねん。


だから裕太？


今をおもっきり楽しもうね？


ヤキモチは控えめにお願いします。


頭ポンポンで気をよくした私はまた裕太の唇にキスを落とした。







玉ちゃんに恋する彼女


続く

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