キミの襟足にキスがしたい ２ 【完結】

８５ ミツside ページ36

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気が付いたらすぐそこのAちゃんの唇に吸い込まれるように唇を合わせてた。




やばい･･･、



お互いアルコールが入ってるからか
吐息が熱くて逆上せそうだ、







ずっと、ずっとずっとしたかったんだ



しちゃいけないって、
そんな気起こらないように自分で自分の衝動を押し留めてたのに



Aちゃんの唇が欲しくて欲しくて
無意識にその唇を奪っていた。







嫌がってない。






それに、俺の気持ちがまるで伝わってなかったのがショックで、ずっと言いたかった言葉が堰を切ったように出続けてしまう、




こんな俺の気持ちが重いかなって思ったのは
ずっと受け入れてくれてたように感じたAちゃんに少し胸元を押されたから。




やば、暴走した、




唇を離して、思わず謝る。



せっかく会えたのに
我慢効かなくてこんなことで嫌われるとか最悪じゃん、




謝らないでいいよって言ってくれたけど、



太輔と付き合ってんだよな？



まだ、俺の事、男として見えない？
だから許してくれるの？



前、押し倒してしまった時みたいに･･･？




でも、今のキスは、応えてくれたような気がしたけど
アルコールが回ってるし
もしかして俺の思考おかしいのかも、




Aちゃんの気持ち以前に聞いとかないといけないこと
逃げずに聞かないとと思って太輔との事を怖かったけど聞いてみる。




そしたら別れてるとか言うし




太輔にAちゃんの事で頭を下げた立場からするとびっくりした。



でも、今だに気にかけてくれてるって･･･



ねぇ、それってAちゃんから別れたんだよね？



そろそろ自惚れてもいいかな？







「太輔より、俺が好き？」





だから別れたんだって、思ってもいい？





すぐに「うん、」って言ってくれるって思ってた。



それなのに、困ったように落ち着かない様子をみせるAちゃんに胸がざわつく。




「Aちゃん？」



ゆっくり返事を待ちたいのに
思わず急かすように名前を呼んでしまう。





「あの、･･･私も、ミツが、好き。」
「愛してる？」




そこは絶対確認しといた方がいい
特に俺達は。



途端真っ赤だった顔が更に赤くなって




「ミツっ、さっきからっ、なんかっ、いつもと違うからちょっと、」


「なんだよ、愛してるかって聞いてんだから答えろよ、」





おかしいな、こんなもじもじしてるAちゃん初めて見るんだけど。

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