42 ミツside ページ42
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ムカついてムカついて、
なんでこんなイライラすんのかわかんない。
でも、きっとAちゃんは太輔と元サヤに戻るんだろう。
なんだか寂しくて俺の物でいて欲しくて抱きしめるのに、玉の事かっこいいとか言ってさ。
元々距離感がおかしい俺達だから
そもそも抱きしめてもなんにも反応がないのは当たり前で。
飯も作ってもらって、至れり尽くせりしてもらってるはずなのに、いつも俺に笑顔を向けてくれてるはずなのに、
・・・・・・もっと俺を見て欲しくて、
・・・・・・・・・俺を?
今の俺は、ただ、Aちゃんに甘えてるだけの男で。
そんな奴が、かっこいい、とか褒めて貰えるはずもなくて、
でも、自分の"居場所"にまだ戻れる度胸がなくてそのジレンマと葛藤する。
だからといって、力ずくでAちゃんを抱いてしまう事でAちゃんが俺を見てくれるわけない。
でも、どこかで受け入れてくれるんじゃねーかってこの期に及んでも甘えてる。
それでもその唇にキスをするのはハードルが高くて。
でも
Aちゃんの表情が恐怖に包まれた時
今の俺なんかじゃダメだよなって情けなくなって泣きそうになる。
「や、めて、」
いつものふざけてる雰囲気は一つもなくて
もっと冗談っぽく拒絶されればまだマシだったか。
・・・って、俺がガチなのにそんなの無理な注文で。
ゆっくりとAちゃんの胸から手を退けて
跨ってた体を起こした。
「・・・・・・ミ、ツ?」
心配そうに俺を見てる。
自分を襲おうとした男にそんな目向けんじゃねーよ。
やっぱり無防備。
優しすぎる。バカじゃないの?
情けなくて
でもやっぱりイライラして
これ以上惨めな俺をさらけ出せなくて無言で外へ出た。
・
「今日何回来んのよ?」
うるせ。
マジで行くとこなんかない。
呆れた玉の声に返す言葉もない。
黙ってソファに寝転んで目をつぶった。
なにやってんだよ、
もう、これからAちゃんの笑顔を見れなくなっちゃうじゃん。
でも、自分が自信持ってAちゃんに男として見てもらう為には、ちゃんとしなきゃいけない。
「玉、俺、明日家に帰って事務所に頭下げてくるわ。」
まずはケジメつけなきゃ。
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みん(プロフ) - Haruさん» 移行ありがとうございます〜ミツはすでに居なくなったら寂しい人ポジには入ってきたから後は太輔をどこかへ...歌手のミツ見てみたいです(ソロ) (2021年4月8日 20時) (レス) id: 299204cd01 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - あやかさん» お忙しい中覗いてくれてありがとー!あやかちゃんは意外と藤北推しだしどっちに転んでもいいかしらぁ?(笑) (2021年4月7日 21時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 久しぶりにきたら、もう1話終わっててびっくり!太輔とミツどっちをとるかのせめぎ合い楽しいな(^^) (2021年4月6日 21時) (レス) id: d1d73bb006 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - ninaさん» 私もね、ほんと、とりあえずビール飲みながら頭撫でくりまわしたいんですよとりあえず(笑)玉ちゃんのモデル設定にまで思いを馳せて頂いてありがとうございます!玉ちゃんに至ってはまだまだ未定です考えます(笑)またメッセ見てくださいねー♪ (2021年4月6日 20時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» 歌ってほしいよねー(笑)期待に応えられるかわかりません!(笑) (2021年4月6日 20時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2021年2月19日 14時