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「うまーっ、」
急いで作った生姜焼きとお味噌。
ついついその上に半熟卵をのっけてしまうのは、ちゃんとウチに帰ってきたご褒美だ。
「天才的に美味い!」
ガツガツと頬張って食べるミツの膨らんだ頬っぺたを見ながら、焼酎の水割りを飲む。
・・・美味いわ、
さっきまでの事なんてすっかり忘れちゃうくらいなんだかほんわかする。
ミツがどこへ行ってた、とか
さっき、公園で遭遇した時のことはお互いなにも話さなくて。
それでいい
ミツとの関係はこの部屋の中だけで完結するものなんだ、
そう思ってたのに
お互いお風呂へ入って
眠くて寝室へ向かおうと思ってた時
「・・・太輔と、より戻すの?」
意外と低いミツの声に振り向く。
「・・・わかんない、考えさせてって、一応、言ってみた。」
「なにそれ、焦らしてんの?」
「っ、そ、んなことないけど。」
「太輔と付き合うんなら、俺、出てかなきゃダメ?」
濡れた髪のミツ
私の表情を探るように首をかしげてる。
なんだか見た事ないような真面目な顔をして訊ねてくるから思わず目を逸らした。
そうか、太輔と元に戻るなら、ミツは・・・・・・
・・・・・・・・・、
「出てかなくてもいいじゃん、行く所ないんでしょ?」
ミツとは、そんなんじゃないんだから
太輔と付き合ったって、別に今まで通りでいい。
喜ぶかと思ったのに
一瞬だけ悲しそうに笑ったミツ。
あれ?私、変な事言った?
だけどその後はいつものほんわかした顔に戻って
「だよね、俺たち、特別男と女じゃないしね、大丈夫だよね、」
そう言って笑うからほっとする。
「そうだよ、男じゃないミツと一緒にいたところでなんにも変わらないよ。太輔にはハトコって事にしたしね。あんた、上手く起点きいたよね、えらいよおっ、」
思わずミツの髪の毛をくしゃくしゃと撫でてた。
あのミツの咄嗟の一言がなければ今頃どうなってたことか・・・、
「あ、そうそう、玉森っていうの?ミツ。変わった苗字だねー、」
玉森 ミツ。
ん?てかミツってどんな漢字書くんだろ。
「ね、ミツの名前って、っん?、」
あれ?
なんだ?
気が付けば温かいミツの腕の中に収められていた。
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みん(プロフ) - Haruさん» 移行ありがとうございます〜ミツはすでに居なくなったら寂しい人ポジには入ってきたから後は太輔をどこかへ...歌手のミツ見てみたいです(ソロ) (2021年4月8日 20時) (レス) id: 299204cd01 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - あやかさん» お忙しい中覗いてくれてありがとー!あやかちゃんは意外と藤北推しだしどっちに転んでもいいかしらぁ?(笑) (2021年4月7日 21時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 久しぶりにきたら、もう1話終わっててびっくり!太輔とミツどっちをとるかのせめぎ合い楽しいな(^^) (2021年4月6日 21時) (レス) id: d1d73bb006 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - ninaさん» 私もね、ほんと、とりあえずビール飲みながら頭撫でくりまわしたいんですよとりあえず(笑)玉ちゃんのモデル設定にまで思いを馳せて頂いてありがとうございます!玉ちゃんに至ってはまだまだ未定です考えます(笑)またメッセ見てくださいねー♪ (2021年4月6日 20時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» 歌ってほしいよねー(笑)期待に応えられるかわかりません!(笑) (2021年4月6日 20時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2021年2月19日 14時