キミの襟足にキスがしたい

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「そんでねっ？その後輩が！森っつーんだけど！私が太輔に結婚迫ってたって言うのよ！いつ！私が！結婚迫ったっての？？ほんっと、」


「うんうん、ひどいね？なにその森って子。きっと自信がないからAちゃんの事敵対視してんじゃない？」


「はぁ？そんな訳ないじゃん！森の方が若いんだよ？私なんか敵にしないわよ！私なんか！！」





あ、興奮しすぎてテーブルのお酒のグラスが手に当たって倒れちゃった。




「あ！零れちゃった！Aちゃん、布巾どこ？」


「そこ。」




キッチンを指さすとパタパタと走って取りに行って
テーブルとフローリングに零れたお酒を拭いてくれるミツ。




･･････酔っ払っちゃった。



普段は陽気に飲めるのに、
やっぱり悔しくて悲しくてミツに愚痴りまくってる。



だって、なんでも聞いてくれるし
絶対私の言うこと否定しないし･･･
私がどれだけ暴言吐いても受け止めてくれんだもん･･･。



テーブルにほっぺたをくっ付けて
ミツが床を拭いてくれるその顔を眺める。




よくよく見てるとものすごくタイプな気がする。
って思うのは酔ってるからなのかな？




「･･･あんた、いい顔してんね。」


「ははっ、よく言われるー。」


「チャラ。」


「うん、それもよく言われるー。」


「せっかくの顔が台無しだね、傷、まだ深い、」





目の前のミツの顔。



やっぱり唇の端が痛々しくて
気が付いたら手を伸ばしてた。



傷口は触れられなくて、唇を指でなぞって･･･、



そんな私の行動をミツはされるがまんまで私を見てる。



されるがままなミツをいい事にぷにぷにの唇をいじり倒してると、なんだかめちゃめちゃ癒される。



なに、この可愛い子。
肌もツルツル、唇もぷにぷに。
目もきゅるきゅるだし髪の毛もふわふわで撫で心地良さそう、



唇の次は髪の毛に手を伸ばそうと一旦離すと
ミツがゆっくりと私の頬に手を当ててきた。







･･････へ？





ミツの顔が近付いてきて
顎に手をかけられ、くっ、と顔を上げられる。





顔を傾けたミツが伏し目がちに私の唇を捉えて･･･







わわわわ！！



思わずミツの頬を平手打ち！



「いて！！！！ちょっとぉ、今のはちゅうする流れじゃないの？？」


「違う！！油断も隙もない！！」






あ、あぶな･･･、







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