19 ページ19
・
「俺さ、なーんも作れない事わかったから。だから買ってきたの。えらい?えらい?」
顔が褒めて!って言ってるんだけど、
さぁ、どこから突っ込んだらいいのやら。
「お金・・・なかったんじゃなかった?」
「うん、借りた。」
「誰に?」
「友達。」
「っていうか、ミツ、仕事とかどうなって、」
「もおーーーー、早く食べようよ!お腹空いた!」
すとん、と椅子に座らされ
満足気にミツも向かいの椅子に座る。
「おつぎしましょう、姉さん、」
日本酒を開けてるんだけど、そうじゃないのよ。
「・・・ビール、1杯目は、」
「あ、そうなの?冷蔵庫?」
そう、と言えばそそくさとビールを持ってきて
グラスを渡される。
「おつかれーっす、」
「どうも、」
・・・・・・って!そうじゃないのよ?!
なんだかよくわかんないことだらけ。
でも、今日もミツがここにいるだけで温かい。
いそいそと惣菜をお皿に取り分けてくれるミツを眺める。
ほんと、よくわかんない。
「貸してもらったお金、こんな風に使っていいの?」
「え、どうせ飯は食うし。どうせならAちゃんと一緒に食べたいと思って。」
「・・・どうして?」
「Aちゃん、夕食食べてる?お酒飲んでるのしか見たことなくて・・・なんか心配で。」
「・・・・・・、」
ミツに心配される覚えはないのよ。
そもそも、あなたのこと、私何も知らないし
私達、なんの関係もないんだよ?
そう思うけど、昨日も思ったけど
ミツとこうして食卓を囲むのは嫌じゃないし
なぜか私にこうして甲斐甲斐しく世話をやいてくれるミツに親近感。
うーん・・・、
「ね、ミツ?私、お金持ってないよ?」
「え、なにそれ、」
「こうして居座って、通帳とか盗もうとか思ってても、すっからかんだよ?お金になりそうな貴金属とか財産とかないよ?」
「・・・ひど、俺の事泥棒だと思ってる?」
「いや、・・・なんでここに居座るのかわかんないのよ。」
「泥棒ならその辺荒らしてもういないと思うけど?」
いや確かに。
Aちゃん、バカだね〜ってケラケラ笑ってる。
いやいやいや、じゃあどゆことなのよ、だから。
921人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みん(プロフ) - Haruさん» 移行ありがとうございます〜ミツはすでに居なくなったら寂しい人ポジには入ってきたから後は太輔をどこかへ...歌手のミツ見てみたいです(ソロ) (2021年4月8日 20時) (レス) id: 299204cd01 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - あやかさん» お忙しい中覗いてくれてありがとー!あやかちゃんは意外と藤北推しだしどっちに転んでもいいかしらぁ?(笑) (2021年4月7日 21時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 久しぶりにきたら、もう1話終わっててびっくり!太輔とミツどっちをとるかのせめぎ合い楽しいな(^^) (2021年4月6日 21時) (レス) id: d1d73bb006 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - ninaさん» 私もね、ほんと、とりあえずビール飲みながら頭撫でくりまわしたいんですよとりあえず(笑)玉ちゃんのモデル設定にまで思いを馳せて頂いてありがとうございます!玉ちゃんに至ってはまだまだ未定です考えます(笑)またメッセ見てくださいねー♪ (2021年4月6日 20時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» 歌ってほしいよねー(笑)期待に応えられるかわかりません!(笑) (2021年4月6日 20時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Haru | 作成日時:2021年2月19日 14時