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「Aちゃん、落ち着いて、ね？」
彼女の涙を指で拭う。
「ごめんなさいっ、せっかく来てくれたのに。結婚とか嘘です。ほんとは、あの日以来ずっと北山さんのことばっかり考えてて、やっぱり忘れられなくてっ、だから今日会えてほんとは
ほんとはすごく嬉しく、」
思わず彼女の唇を塞いでいた。
まだ、変わらず俺を好きでいてくれた。
一度触れた唇を離せなくて
エスカレートしていくキスが止まらない。
途端、ガクン、と腰が砕けたみたいなA
ちゃんを抱きとめたらそこで初めて見つめ合った。
「好きだよ、」
「え？」
「客とかやめてよ、つか、こんな俺でいいなら彼女になって欲しい、って言いたくて、来たんだ、」
「そ、そんなのっ、」
信じられない、というような顔だけど
俺の方が信じられなかった。
また客として俺に抱かれたいと必死な彼女は容易ではない額の金をまた俺につぎ込もうとしてたわけで。
そんな事好きな女に言わせる俺が情けなくて。
でもそこまで想ってくれて嬉しい気持ちもあって。
でも、さ、
「Aちゃん、危なっかしくって１人にさせとけねーわ。男一人にそんな金払ってのめり込むのとか心配すぎるんだけど。」
「何言ってるんですかぁ。北山さんが言います？それ？」
「言う言う、これからは彼女でしょ？まじで心配。」
「北山さんだからっ、北山さんだから私もう破産してもいいや、くらいの気持ちで今覚悟して来たんですよぉ？うぅ〜、」
ついに涙止まらなくなっちゃった。
ほんと、俺が言うなってな。
てもだってこれは心配でしょ、普通に。
「行こ、」
すっかり日は落ちて
街頭に照らされた俺達は手を取り合う。
「あのっ、ほんとに、ほんとですか？」
「なにが？」
「か、彼女って、」
「...いや？かな？」
勝手にテンション上がってるけど
客の方がいいとか言わねーだろーな？
「嫌なわけないです！ただ信じられなくて、」
「とりあえず二人きりになりたい、」
じゃないと、こんな外で"彼氏"できないじゃん。
半信半疑の彼女と駅前のビジネスホテルに入った。
あの日みたいにスイートルームでもないし
夜景なんて見えない部屋だったけど
俺達はめちゃくちゃ幸せだった。
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みん(プロフ) - Haruさん» Haruさんすっきりさせてくれてありがとう〜北山くんの変化も一緒にありがとう〜 (4月27日 18時) (
レス) @page30 id: 3401ba3153 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» わたしもー。即あらかじめ用意した婚姻届に記入して出しに行くわ（笑） (4月17日 18時) (レス) @page2 id: 4029dfa346 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - nayuさん» ありがとー！久しぶりにハッピーエンド書いた気する（笑）最初からわざわざ読んでもらってありがとねー🎶 (4月17日 18時) (レス) @page2 id: 4029dfa346 (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - すごい！ちゃんと北山さんのお仕事の変化まで！私なら結婚とか言われたら即答でOKしてその場で婚姻届に書いてもらうわ！捕まえちゃう！！！ (4月16日 22時) (レス) @page30 id: 52189a8b58 (このIDを非表示/違反報告)
nayu(プロフ) - やっぱりHaruちゃんのお話大好きだわ❤️こういうハッピーエンドも大好き❤️最初から読み直したらめちゃめちゃ面白かったー！！！ (4月16日 21時) (レス) @page30 id: 702b9a633d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haru
| 作成日時：2020年9月22日 15時
