片想いの彼〜One_sided love〜

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「Aは今グラビアで１番になれるように、身も心も磨いてるんですよお。」



優奈ちゃんが代わりに答えてくれる。



藤ヶ谷さんが、いや、あんまり綺麗になってるからびっくりしたわ。って言ってくれてる側で北山さんがニコって微笑んでくれた。



「すごいじゃん。前よりオーラ増してるぞ？」




･･･これは褒めて貰ったのかな？



わかんないけど、久々の北山さんにドキドキ。



隣りに座らせて貰うと北山さんから香るフェロモンにやられそうになる。





･･･思ってる以上に好きかも。




「ほんとにやる気充分なんだな。めっちゃ頑張ったんじゃない？」


「はいっ！北山さんのおかげで、本気でやってみようって･･･。」


「すげえな。やる気出したらそんなに頑張れんだ？まだ原石だったって事か？」






オレもまだ伸び代あるかな？とかいいながら顔ぺたぺたしててかわいい。



優奈ちゃんが藤ヶ谷さんをロックオンしてる隙に色々２人で話し出来るっ。



今北山さんがやってるドラマの話し聞いたり、私のジムのトレーニングの話しや食事の事･･･



話しは尽きないんだけどちょっと待って？



･･･なんだかこのままじゃただのお知り合いから抜け出せない気がして来た。



せっかちな私は自分から何か仕掛けなきゃって。



会話が途切れた所で
酔いも手伝ってちょっとだけ寄り添ってみた。





「北山さんって彼女いるんですか？」





これ聞くって事は北山さんに興味あるって、気づいて貰えるよね？




「いないよ。」




って言ってる顔がもはや無防備過ぎて行けるんじゃないかっていう錯覚を起こしちゃうんだけど。



いいや！言っちゃえっ。





「私って脈あります？」





我ながら大胆だと思う。



今までこんな風に男の人口説いた事なんてない。


でも北山さんにはこれくらいしないと絶対私の気持ち気づいて貰えない気した。



北山さんの彼女になりたい。



北山さんと出会う前の私だったらこんな事考えられないかも。



でも今私は結構自分に自信があるんだ。
頑張ってんだもん。




北山さんが少し驚いた顔で私を見た。





「ストレート過ぎて恥ずいんだけど。」


「恥ずかしいって事はちょっとは女として見てくれてるって事ですか？」


「･･･まあ、神田さんは女の子じゃん？」





そういう意味じゃないのに！
分かってるくせにー。



やっぱダメかなあ？



でも、なんとかもうひと押しっ。

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