片想いの彼〜One_sided love〜

35 北山side ページ35

やべ･･･



マジでAの顔見た瞬間盛ってるオレ。



思わず抱きしめた所で押し倒したい衝動に駆られたけど、マジで２ヶ月ぶりに会っていきなりそれはマズイだろ･･･。



誤魔化すように軽くキスしてちょっとこいつから離れよって冷蔵庫に向かった。




･･･腕組んでくんじゃねえよ。
我慢出来なくなるだろ？



腕に当たってる胸だけで２ヶ月前のAの体思いだすじゃねえかよっ。



でも、いつもの元気で可愛いA見たらホッとする。



本気で仕事に熱中しすぎて正直Aの存在忘れてる時あって。



ひと段落したら連絡しよって思って気付いたら結構経ってた。



それなのにこんなに笑顔で恨み言一つ言わずニコニコ傍にいてくれるAになんか彼氏らしい事してやりたいなって。



どっか行かね？って言ったら嬉しそうに行く！って言いながら抱きついて来たAが愛しすぎてオレも強く抱きしめ返した。






「ほんと、ほったらかしでごめん。」





仕事も大事だけどマジで構ってやんないとって思う。




「･･･いいの。私も忙しくしてたから。」





お互い充実した仕事してこうしてたまに会える関係もいいかもなって。



Aか強がってるなんて思いもせずに楽観的に考えてた。






･･･ん？にしてもちょっと待て。





「･･･藤ヶ谷の匂いすんだけど？」





途端パって離れてあれ？って誤魔化そうと可愛く振る舞ってもダメだかんな。



ジロって睨んだら




「実はさっきまで一緒にいました。」




簡単に白状してるし。



藤ヶ谷の奴、まだ悩み相談係りとかしてるわけ？




まだAの事狙ってるとか？
意外としつこいんだな、あいつ。



こんなにオレの事好きなこいつに色目使って何の得があんだ？って余裕はあるけど。



今日はドラマの撮影で一緒だったって話しだったし
藤ヶ谷の事よりも初めてのドラマ撮影の話しで盛り上がった。



いきいきと演技の事を熱く語ってるAに目を細めながら聞きいっちゃう。



･･･オレマジでこいつの事好きだわ。



自分の気持ち再確認して話が途切れた所で押し倒した。






「･･･もうそろそろいいですか？」




ちょっとびっくりした顔したけど、顔赤らめてうんって。




「･･･服着てていい？」




まだ言うか？




「ダメ。」





相変わらずな焦らしプレイにほくそ笑みながら久しぶりにAを抱いた。

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