片想いの彼〜One_sided love〜

26 北山side ページ26

なんだろ･･･？



オレこいつといたらマジですぐ襲いそうになる。


付き合って初めて会うのにいきなり押し倒したりしたらマズイだろ･･･。



ムズムズする気持ちを抑えてチュって軽くキスするだけで我慢した。



嬉しそうなAの顔見てたら幸せになる。



あれから３週間も放置してたのになんの不満も言わないAに偉いな、こいつって。



今までの彼女なら今頃愛想尽かされてんじゃねえか？




･･･にしても終始ニコニコしてオレの腕掴んでるAに襲うなって方がおかしくないか？！



それでがっついたらまた引いちゃうんだろ？



どんだけオレを弄ぶんだよ。



気を取り直してこの３週間の出来事とかオレの話とか。



酒を少しずつ飲みながらゆっくり話しする。



･･･なんかいいな。
本気で今忙しくて頭パンパンだったけど
こんなホッとする時間久々かも。



でも寝よっか？ってなったら途端緊張しだしてるA。



･･･オレ手出しちゃう自信しかない。



拒否られたら凹むなあとか思いながら風呂から上がったAをベットに誘導した。



･･･ってかさ。



「ってか、おまえ何でいっつもそんな甘い匂いすんだよ？！」



オレのシャンプー使ったんじゃねえの？なんか全然違うんだけど！



へ？って呆気に取られてる。
自分の事クンクンして不思議顔。




「･･･我慢すんの、無理。」




そのまま押し倒した。




「･･･我慢してたんですか？」




見つめ合ったまんま聞かれる。




「当たり前だろ？」




そう言うと嬉しいって顔赤らめた。
そのままキスしようとしたら手で塞がれる。




「･･･なに？」




やっぱ嫌とか無理なんだけど。




「･･･電気、真っ暗にしてもらえませんか？」




って。すごく言い辛そうに。


それで出来るんならいいけどさ。
ぜんっぜん見えねーっ。




「なあ？マジでなんも見えないんだけど。」




キスしながらも訴えてみる。




「･･･これくらいがいいです。」




でもだいぶ弱々しい声で返ってきた。



着てる服脱がせようとしたらギュッって自分の胸元の所掴んで離さない。





「･･･ボタン外したいんですけど？」




どんだけ焦らすんだよ？




「ですよね･･･？」




あれ？手震えてる？




「･･･緊張してる？」


「あの。私あんまり得意じゃなくて。こういうの。」





震えた声。


なんかこのまま進められなくて手を止めた。

27→←25

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す