片想いの彼〜One_sided love〜

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･･･本気で緊張してる。





ただでさえ慣れないバラエティなのに北山さんのグループの番組なんて。



藤ヶ谷さんとはあれから何度か食事に行って打ち解けてた。
ほんとに普通のお友達みたいな感じになった。



だから楽屋でも私の緊張を解してくれようとして色々話してくれてちょっとだけリラックス出来たし。



スタジオ入りして北山さんと藤ヶ谷さんの間に座る。



どうしよ。手震えて来ちゃった。
北山さんは全然こっち見てくれないし。



不意に藤ヶ谷さんが私の手をギュッて握ってきた。





「大丈夫だよ。ちゃんと皆でフォローするから。」





耳元でそっと話してくれた。



視線でお礼を伝えて本番がすぐ始まる。



終始和やかな雰囲気で進められるも何か質問される度にシドロモドロになってる。




･･･もう泣きたい。




宮田さんや二階堂さんが盛り上げてくれてなんとか本番が終わった。



マネージャーの川崎さんも呆れ顔だし。



キスマイの楽屋に謝りに行ったらもう北山さんは出た後だって。



北山さんにもちゃんとお詫びしなきゃって急いで出口に向かう。



駐車場まで出た所で車に乗り込もうとしてる北山さんを見つけた。




「北山さん！」




私の呼びかけに振り向いてくれたけど怒ってる？



北山さんの所に急いで行ってご迷惑おかけしてすみませんでした！って頭下げた。



北山さんずっと顔険しくていつもと全然違う。
はあーってため息つかれた。




「･･･落ち込んでるんだったらさ。藤ヶ谷に聞いて貰えば？」




冷たい声で言われて怖くなる。
どうしよう？なんか勘違いされてる？




オロオロするしかない。




「あのっあの、「ってごめん。八つ当たりだな。」




乗って？ってそのまま北山さんの車に乗せられた。



車の中でも黙ったまんまの北山さんにどうしたらいいかわかんないよ。



局の駐車場。
車の中で何分沈黙があったんだろ･･･。



急にハンドルにああ！って小さく叫んで項垂れた北山さん。





「ダメだ。オレAちゃんの事誰にも渡したくないんだけど。」




え？




項垂れたまんま視線をこっちに向けてくる。





「オレの彼女、なってくれる？」




思いがけない北山さんの言葉に咄嗟に両手を口で覆った。




「どういう意味ですか？」




ほんとに、意味わかんないよ。声が震える。



じっと見つめられてたかと思ったら不意に





「こういう意味だよ。」





覆ってた手を捕まれて唇を塞がれた。

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