片想いの彼〜One_sided love〜

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･･････頭ガンガンする。



目を開けたら自分のベットで寝てた。


あれ？私藤ヶ谷さんに送って貰って泣いちゃってから･･･


覚えてないよ。ちゃんと家帰れたんだ。





「痛っ。」




起き上がると更に頭痛が増す。


ベットから降りようとしたら





「きゃあ！」




ふ、藤ヶ谷さんが寝てる！！
ベットにもたれて熟睡してるっ。




･･･びっくりしたあ。




部屋まで送って貰ったの？全部覚えてないよ。


どうしよ？


まだ夜中だし、こんな所で寝てたら風邪引いちゃうよ。


起こそうと思ってしゃがみこむ。


･･･寝る時もキレイな顔して寝るんだな。


しばらく見とれてたら藤ヶ谷さんの目がパチって開いた。


わっ！！



「あれ？Aちゃん？起きたの？」



目を擦りながら伸びしてる。



「あのっ、ごめんなさいっ私全然覚えてなくて･･･」


「え？そうなの？Aちゃんが、どうしても1人で家に帰りたくないって言うから上がらせて貰ったのに。」



うそ！！


なんで？北山さんに振られて酔っ払ったからってそんな事言っちゃったの･･･？




「ごめんなさいっ！無理言っちゃったみたいでっ。」


「そうだよ？オレAちゃんの事好きなんだからそんな事言われたら何するかわかんないよ？」


「え？！あ、あの、ホントにごめんなさい。」



ぷって笑って



｢うそだよ。あっ、好きなのはホントだけど。」


って･･･。


気が抜けたらまた痛って頭抑える。



「あっ。飲み過ぎたんだろ？はい、お水。」




さって渡してくれる。


･･･そのお水はいったいどこから出てきてるの？


はいっ、薬。って２粒さって手のひらに乗せられた。


手のひらの薬をじっと見つめる私に





「･･･惚れ薬。」




･･･この人、ほんとになんか怖いっ。
流されない自分がスゴイんだけど？



だいぶ挙動不審になりながら知ってる頭痛薬だったし無言で飲み込んだ。





「あっ、飲んじゃったね？」




不敵な笑みで効き目どう？って顔近づけてくるし。




「ありがとうございます。頭痛はすぐ治ります。」



そっと距離を取ってとりあえずお礼だけ。




もうじぃって、見つめて来られる視線に耐えられなくなるんだけど！




「もう1人で大丈夫？」


「あっ、はい。ほんとにご迷惑お掛けしました。」


「オレ諦めないからね？」




じゃ、お大事にって帰って行った。


その気もないのにドギマギしてしまうよ。
あの人いったい何なの？

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