猟奇的な同期 ３ 【完結】

１３９ 北山side ページ42

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社内恋愛謳歌中。



めちゃくちゃ楽しい、楽しすぎる。
そしてムラムラするっ、



たまってるか、と聞かれれば
ちっともそんな事はなく満足しっぱなしなんだけど
社内のAは特別ムラムラすんのよ。罪だよな。



でも会議室とか給湯室でちょっかい出しに行くと本気で嫌がってるから、そろそろ止めなきゃって思うんだけどやめらんねーのよこれがっ。



俺ってやっぱり本質ドSなんだわ、わかってたけどっ。



でもなぁ、いくら伊達メガネをしてても
最近隠しきれてない気がする。Aの色気が！



あいつ脱いだらすげーんだよ？
誰かその事見抜いちった？



俺だけ？そんな事思ってんの。
彼氏だから？えろいことばっか考えてるから？



わかんねーけど、今までAが男の社員と話しててもなんとも思わなかったのにハラハラしだしたり。
独占欲強めなんだよわりーけど。




付き合って１ヶ月。



Aのマンションが契約満期を迎えたタイミングで
Aは俺の所へ引越して来てくれた。



良かった。付き合う前からスミレのおかげで一緒に暮らせてたけどそれは"仮"だったから。



いつ自分のマンションに帰られるのかって不安が付きまとってたけどやっと、Aの意思で俺の部屋に来てくれた(だいぶ押したけど)



次はプロポーズのタイミングを計ってるだけ。







「スミレ〜っ、全てはおまえのおかげっ、」




帰るなりワンっ、と俺に飛びついてくる彼女も
飼い主に似てツンデレだったんだよな。



初対面ではツンツンされたけど
見てみろ、今じゃ俺の事大好きじゃん？
これも飼い主と同じ。






「ただいまぁ、」


「ワンワンっ、」






よしよし、とスミレの頭を撫でてるA。



おい、スミレ、さっきまで俺に尻尾ちぎれるくらい擦り寄ってきてたのに俺をぶっ飛ばしてAに走ってくとか。 ツンにも程があるぞ。



･･･まぁ、これも飼い主と同じ。





「ひろ、まずい、私達のこと社内で噂になってるっ、」




めちゃくちゃ顔を顰めて、俺に報告してくるA。




「なんでだ？」


「あんたがどこでもかしこでも襲ってきてるからじゃん？見られたんだよきっと！」




わわ。ツンツンA、こわ。





「そろそろ、知られてもよくね？」
「ダメ！無理！誰かに聞かれても付き合ってないってはっきり言ってよ？？」




そこまで怒んなくてもさ。




どーせそのうち結婚すんのに。
極秘結婚とかごめんだけど？





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