猟奇的な同期 ３ 【完結】

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「まあ、そっから体の相性も抜群だったし、目が離せなくてさ。中身知れば知るほどかな。仕事にくそ真面目なとこも、面倒見いいとこも、スミレ可愛がる顔とか、んで料理も上手いしさ？色んな所知ってく度に全部魅力的に見えたんだよ、で、おまえ根本はめちゃくちゃ優しいし。」


「そ、そ、か」


「自分で言わせといて照れんなばかっ、こっちが恥ずかしいだろーがっ、」




照れ隠しか無造作に頭を抱え込まれて
ひろの胸に顔を埋める。




ほんとにきちんと答えてくれて
きっかけはやっぱりあの、一線を超えた日ではあったんだけどそこから私の事ほんとに見てくれてたんだなって。





「･･･にしてもメガネって印象そこまで左右するんだね、やっぱり･･･」


「おまえ、なんで伊達メガネなんて掛けてるの？そろそろ聞かせろよ、」


「･･･入社当時、女の中で私一人で突っ走って仕事一筋だったからさ、男に色目使って仕事取ってるとかすぐ噂され出して。その頃はアクセサリーや髪型もそれなりに女らしくしてたんだけど、私のこの見た目でそんな事言われるなら面倒だなって思って今のスタイルにしたの。そしたらほんとに地味目のメガネちゃんになって。都合良かったよ。仕事だけで評価して貰えたから。」


「そっか。女は大変だな、仕事が無駄に出来るだけでやっかまれるもんなんだな。」


「私が強情な性格だし女子社員とも仲良くなろうとしなかったのも悪いの。だからと言ってそれを直せはしないんだけど。結局は自業自得な部分もあるからもういいのよ。」


「･･･おまえ人付き合い基本苦手だもんな、仕事以外は。」


「そうなの。だからひろとも同期なのにほとんど話した事なかったもんね。」





途端、嬉しそうにふふん、と笑ってるし。




「そのままでいてよ？メガネも、その無愛想なキャラも。俺だけが今のおまえ知ってるってなんかいいよな。」


「･･････言われなくても会社では変えるつもりないわよ。」





私の言葉に満足したように
私に覆いかぶさってきたひろは笑顔のまんまキスを落としてくる。






「やべー、最強の彼女ゲット。変に嫉妬しなくて良さそうだし、あ、言っとくけど俺めちゃくちゃ嫉妬深いから、覚えとけ？」


「はーい･･･。」





大丈夫よ、
私が嫉妬する事があってもさせることはないわよ。
特に社内では。





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