猟奇的な同期 ３ 【完結】

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「たーかおーかさんっ、」


「･･･なによ。」





人もまばらな終業後
今度は給湯室にいたら声を掛けられた。




「冷たっ、冷たくね？」


「っていうか、会社では普通にしてくんない？ほんっとバレたら、･･･ちょっ、」





嘘でしょ？
また振り向きざまに唇が塞がれてて
さすがにここはいつ誰が入ってきてもおかしくない所だし焦る。




「んーっ、っはぁ、はぁっ、ばかなのっ？！」




胸を押しまくってようやく離れてくれたひろは唇をとんがらせてる。




「んだってっ、昨日も一昨日も全然触らせてくんなかったじゃんっ、反動だよっ、反動！」




責任取れよ、と言わんばかりの主張に苦笑いする。



どれだけ迫られても有無を言わさず断ったから。



だって、仕事取れなくて落ち込んでてほんとは一人になりたくて自分の家に帰りたかったくらいだし



極めつけ、ひろには城田部長という
私で言えば章ちゃんのような存在がいるとわかって
色んな事が複雑に心を乱すから、そういう事をする気にならなかったんだよ。



そしたらまさか会社で強行してくるなんて、






「･･･わかったから、家に帰ってからでいい？お願いだから会社はやめて、」





優しく言い聞かすように言ってしまう私はほんとにひろに甘い。甘やかし過ぎだと思うくらいだ。




「んふ。やった。早く帰れる？俺は早く帰るっ、」


「なるべく早く帰るよ。」


「じゃあ、早く帰った方が先にスミレの散歩終わらせとこうぜ。」


「うん、わかった。」





･･････今日、寝かせてもらえるのかな、私。









・









「はぁーっ、やばい。俺、Aの体の中にずっと入っときたい。」


「えっ？もう出来ないんだけど、私っ、」





やっぱり絶倫っ、
怖怖とひろを見ると
そうじゃねーよって笑われる。





「なんかずっとくっ付いてたいっていうか、俺のものにしたいっていうか。
変な言い方だけど所有物的に俺の中に囲っときたい、っていうくらい、ふはっ、重いな俺っ、」




自分で言って笑ってる。
けど、そこまで想われるのは嬉しい、って思う私も結構重いのかもしれない。



でも、でもさ？





「･･･城田部長ともいい関係だったんでしょ？ひろは彼女を大切に出来るタイプなんだね、見た目に寄らず。」





城田部長にも同じようにそう言ってたんだって思うと
自分だって章ちゃんとそんな関係だったくせに
やっぱり面白くない。



自分勝手だな、私。

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