猟奇的な同期 ２

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急に明日から部長変わるなんて･･･



しかも、聞けば私と同い歳。



女性・・・



上手くやってけるのかな。
城田部長は同い歳と言え私とは正反対のタイプっぽい。



最初の挨拶から推察するに
雰囲気は柔らかいのに
言いたい事はズバッと言う感じに見える。




とにかく、美人。
綺麗な顔立ちでメイクも隙がない。



栗色のロングヘアは
さっき北山が話してたようなくるくるの巻き髪



･･･ではなく緩くウエーブがかかってる。




胸元が開いた白のカットソーに
ゴールドのネックレスが嫌味なく
少し捲られた袖からも同色のブレスレットがキラっと光り
シルバーグレーのスーツがとてもクレバーに見える。



スカートも横にスリットが深めに入ってて
それもセクシー、



男女とも受けが良さそう。




同い歳なのに
私とは対極の人が突然目の前に上司として現れて
なんだ居心地が悪い。




･･････地味にしてるのは自分の為なのに
どうしてこんな惨めな気分になるのかな･･･




北山が城田部長と話してるのを見てたら
北山にはああいう人がお似合いだよね、って思う。









･･････？









どうしてそんな事気にする必要があるの？
北山が誰とお似合いだろうと私には関係ないはずなのに。








体の相性がいいからって私、北山が自分の物にでもなったような気でいたのかな。



傲慢もいいとこだ。



私は北山を好きじゃない。



もう、恋はしない。



この仕事を誇りにして
生き甲斐にして生きてくんだから。









やだな。



どうして、こんな事自分に言い聞かせなきゃいけないのか。



･･･それはやっぱり私が北山をもう普通の同期として、見れなくなってるから、かも。



三度も甘い夜を過ごして
何度かキスをして、






･･････今更、元に戻れないじゃない、





男なんかに気持ちを乱されたくないのに。









・









帰る時のいつもの待ち合わせ場所



社員の目に止まらないよう
パーキング前のコンビニの中の雑誌コーナーの前



そこに向かおうとしたら北山からラインが入った。





『予定入った。先帰っといて？』





････････、




北山はどうやって帰るの？
そんな大事な用？
私、送る為に待ってなくていいの？



色々な疑問を返したかったけど
私達はそんな関係じゃないから。




『了解』




そう返事をして
一人、北山の車で北山の部屋へ帰る。





何のための車通勤なんだか。

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