猟奇的な同期 ２

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おもっきりバレてんじゃん！！



スーツでメガネで地味目って･･･



私っ、目の前にいるよ、



動揺しすぎてメガネ外そうとして
いきなり挙動不審な行動だこれは！
って勝手にテンパってオロオロしてしまう。




「あー、親戚？が来たからかな？俺、そーゆー地味子ちゃん好みじゃないって知ってんでしょー？」


「あ、親戚の方？そうですよね？北山さんに限って、た･･･さんみたいな、ね？」


「あ？あぁ、そうそう、ありえねーって、」




"たかおかさん"みたいな、か。
ボリューム落としてもちゃんとわかっちゃうから悲しくなるわ。



でも、なんとか誤魔化せたみたいね。




･･･むなし。








「背中がキョドってんぞー？」




急に背後に立って顔を覗き込まれててビクッってなる。





「地味子ちゃん、ほんとは仮面被ってまーすって叫びたいかも、」


「なっ･･･、」






「うっそー、今日飯食って帰ろうぜ？」





じゃなって、腰痛の上にわざわざ松葉杖ついてそれ言いに来るっ？






はぁ、外回り行こ･･･。





外に出て駅まで歩いてると
ふと目に止まるショーウィンドウに映る自分。





･･･地味子ちゃんだ。




確かに冴えない。
黒髪を耳にかけて
黒縁のメガネがやけに大きくて。



この暑っつい季節に真っ黒なパンツスーツに
味気ない黒のパンプス








・・・・北山は、どうして私に拘るんだろう？







確かに社内では目立たないように
こんな感じだけど、そもそも巻き髪なんか元からした事ないし。




︎︎︎︎男に媚び売るなんてもっての外で
そもそも男ウケ、なんて考えたこともなかったけど






いつも思う。





北山の周りにはキラキラした女子が取り巻いていて
楽しそうに笑ってて。




どうして、私･･･？



私、北山を笑顔にさせる力なんてないのに･･･













・









外回りから帰るとなんだかフロアがザワザワしてる。



部長と話してる女性を皆見てるようだ。




「高岡さん、お疲れ様です！あの方、△〇会社の方なんですけど。どうやらウチが引き抜いたらしいですよ？」


「え？」




その会社といえばかなりの大手で有名だ。


私も何度もお世話になってるし


･･････北山なんてずっと出入りしてる会社だよね？

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