猟奇的な同期 ２

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酔ってる時って、相手が誰でもある程度許してもいいかなって気になる。




章ちゃんと別れてから今まで
とことん酔って男を誘ってきた。
北山の時だってそう。




目の前にいたから。
ただそれだけ。




でも、今は酔ってるからじゃない。
北山の温もりに触れたくて堪らない･･･




誰の前でだって涙なんか見せたこと無かったのに




北山の前ではこうして泣いてばかりだ、私。




その唇に翻弄されてると
さっきの章ちゃんのキスが北山によってあっさり上書きされて



もう既に頭の中は北山に快感を与えられた時の事しか頭になかった。





「･･･気持ちよくしてやるよ、」






･･････気持ちよく、して？





腰にタオル一枚撒いて座ってる北山に跨って
その首に腕を回してると、ふいに恥ずかしくなって目を逸らしてしまう。





「ちゃんと掴まってて。俺、支えてやれねーから。」




二人でソファの背もたれに体重を預けて
また再び重なる唇









顔が離れた時
もう北山の顔がキツそうで
ただ黙ってズボンと下着を脱ぐと
その上にもう一度跨る。




私の一連の行動をじっと見つめた後




「上も脱いで、」



と左手で服をまくり上げて来る。




「いい、このまましよ？」


「やだ。」


「ゴムは？」




ここ、といつの間にか持ってるからそれを受け取って袋を破る。




タオルで覆われた場所を露わにして
それを見ると、なんだか･･･





また口でしたくなってきた。









触れたくて







入りたいけど、それよりもこうして触れてるだけで満たされそう、






「･･･口でしよっか？」




言いながら北山の膝から降りようとしたら
両腕で制された。




「そんなのいいから。もう、きて、」




切羽詰まった表情で言われて
その雰囲気が色気が溢れてて
北山って、同期の北山だったっけ？って少し考えてしまう。



私で興奮してる北山を見て
これは現実？なんてどこか俯瞰で私達を眺めてる私。



アルコールがさっきよりも更に回ってて
ふわふわと視界が歪む。




「つけるね、」



ゴムを付けてるだけで
少しだけ息を荒らげる北山が、愛しいって思った。




いつも憎らしいはずなのに
なぜだか今は可愛く見えてしょうがなくて



膝立ちして北山の顔を見下ろす。




そのまままた唇を合わせて･･･






ゆっくり、落ちていく、









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