猟奇的な同期 ２

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「な。･･･いれたい、」




息が整った所で
さっきの自信たっぷりな顔とは正反対な気弱な声。




「だよね、私も。」




とは、言えない。
ここまで北山に弄ばれてもされるがままでも
最後のプライドが邪魔をするんだ。



でも･･･



北山だって、絶対我慢出来ないってわかる。
私だけあっという間に達してしまって
なんだか･･････でも、




「･･････だって、」



避妊具とか、ないし。
ていうか、ここ病室だし？



こんな場所でこれ以上･･･、




「外に出すから。俺の上に乗って？」


「･･･無理だよっ、出来ないっ、」


「ダメ。無理。」


「じゃあ、じゃあ、もう一回、してあげる、」




意を決して
手を掛けるとその上から手を握られた。




「違う。Aの中に入りたいの。」




こんな所で何バカな事言ってんのって思うけど
あまりにも北山の顔が真剣で
ほんとに、北山が私を求めてる事が痛い程わかってしまった。




これは･･･私を好きだから？
いや、違う。
ただ担に人肌恋しくなってるだけだよね？





「ほら、パンツ脱げって。濡れてて気持ちわりーだろ？」


「ばっ、バカっ、」




確かにそうなんだけど、
だからここ病室なんだってっ、




「･･･じゃあ、履いたままする？俺は別にかまわないけど。」


「違うっ！」



構うとか構わないとかそういう問題ではないっ、


っていうかなんでここでする事決定なわけ？？



ダメダメだめだめ！




「つーか、脱がせて。A」



あ･･････



自分で自分のズボン、脱げないんだ。



一気にほっとしてしまう。




「ごめん、北山。無理だよ。無理っ、」


「あぁ？無理じゃねーよ！諦めたらそこで試合終了だぞっ？」


「終了終了。もう終わり。」




だぁー！って、自力でズボン脱ごうと片手で悪戦苦闘してるし。



いや、しかもおっきくなってて更に引っかかってまるで脱げそうもなくて。



「ははっ、北山っ、めっちゃ面白いっ！」



さっきまでの甘い空気が一変して
焦ってる北山がめちゃくちゃ滑稽で楽しい！



声を上げて笑ってしまって
涙が止まらなくなるほど爆笑する。




お腹を抱えて笑ってると
北山が私を優しく見つめてた。







「･･･へ？」


「やっと、俺の前で笑ったおまえ見た。」






え？なにそれ。



私も北山のそんな優しげな顔初めて見るんだけど。

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