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「綺麗･･･、」
東京に来て、夢の国に行く余裕もなくて
もちろん、こんな夜景も見ることも無く過ごしてきた。
ただ、目の前の事にがむしゃらで
"東京"という場所にいながら、私はそこで生きてるというより、仕事場で生きてた、と言った方が良さそうだ。
･･････私、頑張ったんだ、
今日一日で、首都高をドライブしたり
夢の国に行ったり、こんな入った事もないような高級ホテルで見た事のない夜景を見られて。
今まで周りを省みずとにかく頑張ってきたんだなって思うと、少しだけ充足感が出てきた。
最後のご褒美。
あの北山さんと過ごせるんだもん。
最後の最後。
これで北山さんに抱いてもらったら東京にもう未練も悔いもないよ･･･。
窓ガラスに額をくっ付けてぼんやりしてると呼び鈴が鳴ってはっと我に返る。
感傷に浸ってる場合じゃなかったっ、
掛け足でドアを開けに行くと
開いた扉から真っ赤な薔薇の花束が先に顔を出した。
「･･････え？」
次に、その花束が世界一似合うんじゃないかって思うほど素敵な北山さんが現れてやっぱりこれは夢だ、と思う。
「Aちゃん、今までお疲れ様でした。今日は俺に送別させて？」
大きな花束を差し出されて
条件反射でそれを受け取ると自然と涙が込み上げてきた。
大きな花束で顔を隠す。
「ありがとうございます。嬉しいです、」
私はリピーターにはなれないのに。
私だけの為にこうして一日を精一杯使ってくれる北山さんに感謝だ。
「･･･さすが北山さんですね。お仕事、抜かりなく完璧です。」
褒めたつもりだったのに寂しそうな顔をされて
失礼な事言ったな、って焦ってたら
「･･･これは仕事じゃないよ。お金受け取ってるんだから信じて貰えないかもしれないけど。」
「え？いえ、･･････、」
「時間の使い方は自由なんだ。ホテルに直行する人もいるし、デートだけする人もいる。相手の要望に応えるだけだからね。でも、今日はAちゃんをとことん楽しませてあげようって決めてたんだ。」
「どうして？私なんかにここまで･･･？」
ほんとはホテル直行で充分だったよ？
こんなオプション付いてるなんて想像もしてなかった。
貴重な北山さんの時間を北山さんの意思でこんな風に使ってもらえるなんて、胸がいっぱいになる。
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mora(プロフ) - 通帳確認してみようかしら。もしくは、2年くらい飲まず食わずならいける？笑 (2020年9月13日 14時) (
レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» そうなのよ、500万だよ？頑張ったらいける(？)貯めよう(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - nayuさん» お得感出てきたよね？！(笑)うっかり払ってしまいそうになるー、ないけど(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - あやかさん» どの続編気になる？！またこっそり教えて(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» いや、この話だいぶ長編案件なのよ。。そこまで書くと短編じゃ書ききれないなーって。だいぶ奥深い闇の長編になるでしょ？(笑)私も、宝くじしかねーなって思ったよ(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haru
| 作成日時：2020年7月9日 21時
