※ ページ30
「北山さんっ、あの、もういい、」
「なんで?一言言ってやりたかったんだよっ。」
制する私の手を払い除けて元彼に近寄って行く。
「女の子に、まして付き合ってる彼女にデブとか言うんじゃねーよ!どんだけ傷付くか考えた事あるのか?んで、Aはデブじゃねーの!!最初から可愛かったんだよっ!」
・・・なんで、そんな風に言ってくれるの・・・?
言葉を失ってる元彼を他所に
行くぞ、と手を引かれた。
ずんずんと歩いて、引っ張られるまま転げそうになりながらついて行く。
上下ジャージ姿にスニーカーの北山さんの背中が
めちゃくちゃかっこよく見えてなぜだか泣きそうになった。
「あ、わり、ヒールなのに、」
そんな私に気がついて立ち止まってくれる。
「あの、彼氏のフリ・・・・・・ありがとう。年齢わざと年上に言ったんだよね?ごめんなさい。嫌な思いさせて。」
「はい?なんでわざわざ年上に言うの?俺34だよ?」
「え?!」
嘘でしょ?!
どう見ても私より年下なんだけど?!
「仕事終わって窓の外から下見てたらAが男に話しかけられてるの見て。急いで出てきたんだ。なんか困ってるみたいに見えたから。」
「あ、あの、ほんとに、ありがとございました。」
「元彼だろ?悔しそうに見てたじゃん。Aを手放して惜しいって顔してたから今だって思ったんだよね。」
「でも・・・ほんとはもっと痩せた姿で会いたかったっ・・・、」
手放して惜しい、なんて思うはずないよ。
俯く私を北山さんの手で顔を上げられてドキッとする。
「バーカ。まだ言ってんの?めちゃくちゃ綺麗になったって。自分で気付かないの?そのパンツスーツもシルエット綺麗だしめちゃくちゃ色気出てるぞ?」
「・・・・・・嘘だ、」
確かにサイズは変わらないけど胸の辺りのボタンが止めにくくなっててウエストは以前より楽に履けてるパンツ。
「俺が仕込んだんだから、完璧だっつの。自信持てよ?」
「北山さんが、一生懸命なのはありがたいけど・・・自信なんて、」
「俺、さっき言った事、全部嘘はないから。」
「・・・どういう事ですか?」
「Aの彼氏になりたいと思ってるし最初からめちゃくちゃ可愛くて、今は更に俺好みになってるって。言ったろ?」
1643人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mora(プロフ) - 通帳確認してみようかしら。もしくは、2年くらい飲まず食わずならいける?笑 (2020年9月13日 14時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» そうなのよ、500万だよ?頑張ったらいける(?)貯めよう(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - nayuさん» お得感出てきたよね?!(笑)うっかり払ってしまいそうになるー、ないけど(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - あやかさん» どの続編気になる?!またこっそり教えて(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» いや、この話だいぶ長編案件なのよ。。そこまで書くと短編じゃ書ききれないなーって。だいぶ奥深い闇の長編になるでしょ?(笑)私も、宝くじしかねーなって思ったよ(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Haru | 作成日時:2020年7月9日 21時