※ ページ18
何を言い出すのかハラハラする。
ドアの所でユイと話してる宏光の後ろで立ち尽くすしかない。
「つかさ、最近帰り遅いんだって?おまえ受験生だろ?六時には帰ってこい。」
「は、はいー?みっくんにそんな事言われる筋合いないっ!勉強だってしてるしっ、」
「うっせ。門限だよ。俺が決めたの。帰ったらLINEしろ。わかった?」
「やだよ。みっくんが門限決めるとか意味わかんない。」
「だめ。絶対帰ったらLINEしてこい。もし六時過ぎてたら罰則付きな?」
「ちょ、ちょっと!お母さん、いるなら何とか言ってよっ?!」
いやー、なんだかこうなると宏光は私には止められないっていうか・・・。
あははって苦笑いしてると
ユイがめちゃくちゃキレてる。
「みっくんのバカっ!他人のくせにうるさいっ!もう家に来ないでって言ったじゃん!!」
「やーだよ。だって俺ここ好きだもん。つかな、おまえ、えろいことしてんじゃねーだろうな?とりあえず卒業まではキスまでだかんな?わかってっか??」
「は、はいー?も、もうっ、マジでやだ!みっくん出てって!!」
すごい剣幕でドアの前にいる宏光を押し出してバタン!とドアが閉められた。
「・・・宏光。年頃の娘に言い方あるでしょうよ?」
「うるせー!ったく。色気づきやがってっ。出会った頃は無垢で可愛かったのにー!」
ぷりぷりして階段を下りてる。
でも、あんなに怒ってるユイ、初めて見た。
私の事をいつも気を使ってるユイに
反抗期らしきものが無かったから少し心配してたんだ。
ほんとは私にもあんな風に怒りたかった時もあったんじゃないかな。
時間がない、お金がない、って片親の私の状況に
いつも我慢ばかりさせてた気がする。
子供らしく感情を露わにしてるユイに少しだけほっとしたりして。
果たして宏光のやってる事が正しいか、なんて私にはわからない。
でも、擬似父親を演じるのもそれこそ半端にはできないだろうって思う。
だって、目の前の宏光も手が付けられない程イラついてるんだけど。
「宏光、ありがとね。」
「うっせー!!」
ははは・・・。
本当に父親になって娘が出来たら大変だ。
相手は私じゃないだろうけど。
今、その姿を他人のユイの為に見せてくれてありがとう。
幸せだよ。
これからも、よろしくね。
FIN
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mora(プロフ) - 通帳確認してみようかしら。もしくは、2年くらい飲まず食わずならいける?笑 (2020年9月13日 14時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» そうなのよ、500万だよ?頑張ったらいける(?)貯めよう(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - nayuさん» お得感出てきたよね?!(笑)うっかり払ってしまいそうになるー、ないけど(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - あやかさん» どの続編気になる?!またこっそり教えて(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» いや、この話だいぶ長編案件なのよ。。そこまで書くと短編じゃ書ききれないなーって。だいぶ奥深い闇の長編になるでしょ?(笑)私も、宝くじしかねーなって思ったよ(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2020年7月9日 21時