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「行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」
ひろくんを見送ってから
豆柴の愛犬のレモンと戯れて
掃除をして洗濯をして。
私はこういう生活を望んでたんだよ。
家事の後、まったりとテレビを見ながらお茶を飲んで。
ひろくんは公言通り
結婚する前に私が理想とする一軒家を建ててくれた。
広い広い部屋に
レモンと私。
「・・・退屈。」
昼食を食べた後時間を持て余した私は
気分転換に都心へ買い物に行く事にした。
好きに使っていいと渡されてるクレジットカード。
夢みたいな生活なはずなのに
いざ、買い物に来ても何も欲しくならない。
流行りの服を買っても出かけるとこなんてないし。
調理用具は結婚する時にひろくんが盛大に一式揃えてくれててなに不自由ない。
カバンや靴は結婚前にひろくんとデートして買って貰ってて、それがやけに気に入ってるから特別新調する気分にもならない。
結局、レモンの首輪に付けるチャームと
レモンが喜びそうなおやつを買って。
・・・・・・ひろくんのクレジットカードで
ひろくんの物をプレゼント、もおかしいよね。
「帰ろ、」
駅に向かって歩き出した時だった。
「A?」
後ろから懐かしい声で呼び止められる。
「太輔、」
「久しぶりじゃん、後ろ姿だけで絶対そうだって思ったっ、」
興奮気味に笑顔で話してくる彼は
確か、三年前になるかな。
半年ほど付き合って別れた元彼だ。
「結婚したって聞いてショックだったなぁ。綺麗になってるわ。」
「そう?」
「うん。幸せオーラ出てるよ。ちょっと妬けるな。」
あの頃と変わらない眼差しで見つめられると
最近失いかけてた女としての自信が少しづつ取り戻されるような感覚になった。
「ちょうど仕事終わったとこなんだ。今から、食事でもどう?って、人妻誘っちゃダメか。」
ダメだよな・・・、って寂しそうな顔を見てたら
まだ太輔といたいって思ってしまった。
「大丈夫。どうせ旦那は帰るの遅いし。いつも一人なんだ。」
自然とかまって欲しいアピールが出ちゃった。
だって太輔は優しいから。
そんな私にわかりやすく、同情的な目を向けた太輔は
じゃあ、行こう、と私の手を取った。
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mora(プロフ) - 通帳確認してみようかしら。もしくは、2年くらい飲まず食わずならいける?笑 (2020年9月13日 14時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» そうなのよ、500万だよ?頑張ったらいける(?)貯めよう(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - nayuさん» お得感出てきたよね?!(笑)うっかり払ってしまいそうになるー、ないけど(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - あやかさん» どの続編気になる?!またこっそり教えて(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» いや、この話だいぶ長編案件なのよ。。そこまで書くと短編じゃ書ききれないなーって。だいぶ奥深い闇の長編になるでしょ?(笑)私も、宝くじしかねーなって思ったよ(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2020年7月9日 21時