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「ミツ・・・?」
「いいよ。Aが俺みたいなマイノリティの人間と普通に付き合おうとしてくれてるの、よくわかるし、それが嬉しいから。変に気使うなよ?」
そう言って頭をポンっと叩く。
それなら良かったけど・・・
・・・ただ、こうしてる時のこの胸の高鳴りを抑える術を、私は知らない。
ミツがゲイなのはよくわかったけど
だからと言ってすぐ恋愛感情を持たずにいられるほど私は器用じゃないみたいだ。
それなのに今までと変わらず
近い距離感のミツにドキドキさせられっぱなし。
でも、この気持ちはもう封印しなきゃいけないんだよね・・・。
「あぁーっ、彼氏っ、彼氏作らなきゃ!」
ミツに翻弄されればされる程
真っ当な恋愛をしなきゃ、と思ってたらつい言葉に出てしまった。
「ははっ、なんだよ、急だなぁ、」
「・・・あっ、ごめん、・・・だってさー、ミツと付き合えると思ってたのに振られたちゃったからさー。誰かこの寒い季節に暖めてくれる人がいないと凍死するからね〜。」
「それは悪かったなぁ。俺がノンケなら間違いなくAと付き合ってただろうけど。俺で良ければ抱きしめてやるけど〜?」
「愛がなきゃ嫌なんですぅ。」
全て冗談っぽく話すけど
全部ドキドキするんだからね?
なによ。
ノンケなら私と付き合う、とか
抱きしめてやるとか?
「・・・ミツのばか。」
私の気持ち、舐めてるよね。
ゲイだと知ってすぐ諦められるとでも思ってんのかな。
「わり、言いすぎたか。」
「・・・そうだよ、言いすぎ。」
もう少し
もう少しだけ、このまま想わせて欲しい。
ミツにとっては居心地が悪いかもしれないけど
もう少し、私の恋心に付き合ってね?
・
「はじめまして。藤ヶ谷です。よろしくお願いします。」
バイト先の、新人さん。
聞けば隣りの大学の同じ三年生だった。
同じような居酒屋のバイトを、以前していたらしく
普通に即戦力で働いてくれてるから助かる。
・・・にしても、なんという綺麗な顔立ち。
二人で休憩に入って
思わずその横顔を見つめてしまう。
「え、なになに?」
「あっ、ごめんなさいっ、なんでもないですっ、」
「「・・・・・・・・・。」」
藤ヶ谷くんも人見知りみたいだな。
『新人さん入って来たから仲良くしてあげてねー』
手持ち無沙汰で今日は休みのミツにメールを送った。
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Haru(プロフ) - ななこさん» このお話と俺の妹はずっと気になってはいるんです(--;)ただ、今猟奇的を終わらせないと、と考えながら行き詰まってしまっていて。。少しずつの更新になるかもしれませんが再開はしようと思っています。覚えていて下さって嬉しかったです。頑張ります(^^) (2020年10月10日 21時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 続き気になるのでお時間あったらお話更新して欲しいです!また「オレの妹の恋愛事情。」も私が占ツクを読み始めた頃に読んだ作品で是非結末まで見たいので書いてくれると嬉しいです!Haruさんの作品が好きで何回も読み返しているのでこれからも楽しみにしています♪ (2020年10月9日 21時) (レス) id: f61375cbdf (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - あー、ダメだそっちか…というのが率直な感想ですが、きっと私の予想なんて当たるわけないのでこれからの展開…切なくなるけどなんとか付いていきたいと思います(・・;)君のその手に、もだいぶ切なく感じてたんですけど、まだそれ以上があるとは…震えます(笑) (2020年3月7日 22時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - まだまだ切なくなるのか…がんばってついていきますね(笑) (2020年3月7日 21時) (レス) id: d1d73bb006 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - あやかさん» 切ないですよぉ。そしてまだまだ切なくなります(T_T)この辛さについてこられか(笑)私の書く切なさの限界に挑戦したいと思います(笑) (2020年3月7日 16時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2020年2月16日 14時