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「それでさ、その時藤ヶ谷くんが言ってくれたの。『店員はホステスじゃないですから、』だって。かっこよくない?!」
「・・・・、」
「・・・なに?」
「おまえ、さっきから藤ヶ谷の話しばっかじゃん。」
あれれ?どうしてブスっとしてるの?
「だって最近ミツとバイト被らないんだもん、大学で藤ヶ谷くんの事知ってるのミツだけだしさー。藤ヶ谷くん、めっちゃいい人でしょ?」
ん?そういえば藤ヶ谷くんが来てからミツと藤ヶ谷くんと三人で入った事ないな・・・
もしかしてミツって藤ヶ谷くん苦手??
「お互い人見知りで何話したらいいかわかんないーって言ってたのが嘘みてーだな。」
「まあ、ね。あまりにも仕事出来るから頼りにしちゃってたらいつの間にか打ち解けてたの。ミツは?仲良くしてる?」
「・・・普通。」
ふーん。なんだか歯切れ悪い。
社交的なミツが珍しい。
でも、二人が仲良くなってくれたら皆で遊べて楽しいのにな・・・
「ね、今度皆が休みの日にカラオケ行こうよ?藤ヶ谷くんとリカと四人でどう?」
リカも同じバイトで別大学の同級生だ。
「・・・別にいいけど。」
「決まりっ、楽しみ〜、ミツの歌声好きなんだよね〜。」
「そろそろ金取るぞ?」
「ケチだねーっ、」
ふっと笑い合ってから
お互いの講義が別だからじゃあね、と別れた。
藤ヶ谷くんが苦手だってのもやっぱり気のせいだよね。
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カラオケ当日。
私とミツがひと足先に部屋に入ってると
すぐにリカと藤ヶ谷くんが合流。
「よっ、」
って手を上げる藤ヶ谷くんに
同じように「よっ、」って返すミツ・・・
・・・・ん?
これって
これって、藤ヶ谷くんが、苦手なんじゃない
むしろ、・・・逆?
見た事のないぎこちないミツ。
まさか、まさか、だけど
藤ヶ谷くんの事、・・・好き、とか?
リカは何も気付いてないようにいつものように盛り上げてくれてて・・・
当たり前だよね。
私はミツが好きなんだからいつもと違う変化くらいすぐわかる。
・・・そしてそれは、ミツが男の人が好きだと聞いてるから、余計に、だ。
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Haru(プロフ) - ななこさん» このお話と俺の妹はずっと気になってはいるんです(--;)ただ、今猟奇的を終わらせないと、と考えながら行き詰まってしまっていて。。少しずつの更新になるかもしれませんが再開はしようと思っています。覚えていて下さって嬉しかったです。頑張ります(^^) (2020年10月10日 21時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 続き気になるのでお時間あったらお話更新して欲しいです!また「オレの妹の恋愛事情。」も私が占ツクを読み始めた頃に読んだ作品で是非結末まで見たいので書いてくれると嬉しいです!Haruさんの作品が好きで何回も読み返しているのでこれからも楽しみにしています♪ (2020年10月9日 21時) (レス) id: f61375cbdf (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - あー、ダメだそっちか…というのが率直な感想ですが、きっと私の予想なんて当たるわけないのでこれからの展開…切なくなるけどなんとか付いていきたいと思います(・・;)君のその手に、もだいぶ切なく感じてたんですけど、まだそれ以上があるとは…震えます(笑) (2020年3月7日 22時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - まだまだ切なくなるのか…がんばってついていきますね(笑) (2020年3月7日 21時) (レス) id: d1d73bb006 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - あやかさん» 切ないですよぉ。そしてまだまだ切なくなります(T_T)この辛さについてこられか(笑)私の書く切なさの限界に挑戦したいと思います(笑) (2020年3月7日 16時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2020年2月16日 14時