You love me？２

同窓会 ページ6

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「行かないよ、同窓会なんて。行くわけないじゃん？」


「いいじゃん。たまには羽目外したってさ？Aはいつも一人で二人の子供の面倒見てんだから息抜きも必要だって。」


「･･･そういう問題じゃないって。」





高校の同窓会の案内で回ってきたLINE。


親友の愛紗は私も出席するように勧めてくるけど
絶対に行きたくなんかない。



「同窓会ってさ、そもそも幸せな人が行く所だと思ってるのよ。自慢大会しに行く所じゃないの？」




はぁ？と呆れ顔の愛紗。
だけどそれが真実でしょ。




「Aだって、晴れてDVの旦那と別れて一人で子育てしてんじゃん。なに？今が幸せじゃないとでも言うの？」


「そりゃ、･･･幸せ、ではあるけど。」





世間一般でいうと、真っ当な幸せではない気はする。




「高校卒業してすぐ子供できて結婚して。。全然遊んで来なかったでしょ？いいんだよ？もう、好きな事すれぱ。恋したっていいんだしさ？」




･･･そんな事言われたって。
一人になって自由になれたからと言って今更何が好きか、なんて知らない。恋なんてもう忘れた。



そんな事よりもうすぐ高三になるの娘の進路が今一番気になるから自分の事なんて考えられないっていうか。






「いい？A？子供の幸せと自分の幸せは別モノなんだよ？？」


「･･･なにそれ。」


「子供が一番、じゃないのっ。自分も幸せになってそこで初めて子供も幸せになんだよ？？」





子供のいない独身の愛紗に言われてもピンときませんが。



でも、私がこれから一生一人でいる事に
子供達に何かしら負担をかけるんだろうか。



でも、もう男なんてこりごりだし
彼氏なんて欲しいなんて思わないし。



そもそもこんなバツイチ子持ちのくたびれた３４の女、誰が相手にするって言うんだろう。





「それに！今回、来るらしいよ？」


「･･･誰が？」


「北山宏光！あんた、仲良かったっしょ？」







･･･マジで？






「だって、忙しいでしょ？テレビでめっちゃ見かけるよ？なんで同窓会なんて･･･、」




大騒ぎになんないのかな？天下のジャニーズが参加の同窓会なんて。




「ほら、中西くん、北山くんと仲良かったじゃん？ずっと連絡取ってたみたいで誘ったらオッケーしたんだって。」




･･･懐かしい名前が次々と出てきて一気にあの頃の記憶がよみがえってきた。

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