You love me？２

※ ページ25

・





私の部屋へ招き入れて
とりあえずお互いシャワーを浴びた。



後から出てきた彼は腰にタオルだけ巻いた状態で
いきなりかよっ！･･･ってたじろいだけど、そういう事をする為に部屋に入れてるんだから特別何も言わない。



･･･それが大人なのかなって思って。



何も思ってないフリをしないといけないんだろうけど
彼の上半身は程よく筋肉が付いていて
見た目にそぐわない男らしさにびっくりする。



悪いけどこんないい体してる男に抱かれた事ないって。





差し出した水をありがとう、と言って一気飲みした彼は
ソワソワしながらカバンからコンビニの袋を取りだした。




「さっき、Aさん待ってる間に買っておいたから。」




しっかり避妊具まで用意して
私が断るって想定はなかったのかな
私ってそんな軽そうに見えたのかなって気にいらなかったけど、



実際今そういう事をしようとしてるんだから
何も言うことは無い。むしろありがたい。









・・・って、ここからどうすればいいの？



「じゃあ、始めようか」とか？
事務的に進めるのも変だし
そもそも私、なんでこんな彼の提案をやすやすと受け入れちゃってるんだろう･･･？



ベットの隣りに座ってきた少し恥ずかしそうに俯いてる彼をチラ見してみる。








･･･なんで受け入れたか。




やっぱりそれは彼にそれなりの魅力があるからだろう。



だって、経験がないって言ってるのに
色気を醸し出してる横顔なんて結構ゾクってするし



･･･綺麗な顔立ち。




さっき、店のカウンター越しに
クリっとしたまんまるな目で見つめられてた時とは違う。



意外と切れ長な彼の目は憂いを帯びていて
この子の希望を叶えてあげたくなっちゃうような･･･



母性本能を擽られるような･･･









たくさん言い訳をするけど、
どうやら私は彼と"する"事にドキドキして
期待に胸を膨らませてるようだ。







だから、自然と彼の首を抱え込んで、おでこを合わせてた。





「ごめん、俺、マジでよく知らなくて。嫌な事したらすぐ言って欲しい。」



「うん、大丈夫。･･･っていうかさ、名前。なんて呼べばいい？」



「･････････ひろくん、って呼んでくれる？」








いいよ。
きっとそうやって、彼女に呼ばれてるんだね。

※→←※

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す