5 ページ5
・
不安に思ってたのはその日だけで
考える間もなくバタバタと引き継ぎに追われる。
異動まで一週間。
この受け持ってた仕事を全て引き継ぐなんてあと少しで出来るのかな・・・
「ちょっと!!ちゃんと聞いてる?」
「だって〜、イトちゃんがいなくなるとかマジでテンション下がるわ。」
「・・・ニカちゃん。真面目にやって。」
引き継ぐ相手は直属の後輩のニカちゃんな訳だけれど、私の焦りとは正反対にやる気のない後釜。
「ねぇ、イトちゃん、A支社で崎本部長と大丈夫なの?」
「大丈夫よ!もうっ、ニカちゃんは自分の仕事の心配だけしてよっ?」
「俺はイトちゃんがこの先いない本社なんてなんのやる気も出ないんだよっ、はぁー、異動願い出そっかな、」
「・・・・・・ニカちゃん、後ろ。」
へっ?て肘をついてたニカちゃんの背後には
超塩顔の足立ちゃんが仁王立ちしてた。
「・・・ニカ?あんたマジで真面目にやんなさいよ?イトさん困らせんじゃないよっ??」
途端ピシっと背筋を伸ばすニカちゃんに笑ってしまう。
「・・・ニカちゃんはさ、足立ちゃんっていうラブラブな彼女がいんだから異動願いとか出してる場合じゃないと思うよ〜?」
足立ちゃんが離れた後、こっそり耳打ちすると
顔を真っ赤にして耳を押さえてるし。
「っ、そ、そうだけどさ?・・・あー!なんか嫌!イトちゃんがミツ化してきてる最近!!そのえ ろボイスで俺を惑わせてどーするつもりなわけ??女版ミツだ!!チャラい、チャラいよ、イトちゃん!!」
「だーれが女版ミツだよ。気持ち悪い事言うな。」
気づけば今度は藤ヶ谷が仁王立ちしてた。
「Aが北山化、とか考えたくもねーわ。不吉な事言うな。」
パシン、とニカちゃんの頭を叩いて横の椅子に座り込んだ。
え ろボイスって・・・
そんなつもりないんだけど
確かにずっと宏光といたら人との距離のとり方が近くなってしまう気は・・・する。気をつけよ。
「Aも、二階堂がやる気ないなら丁寧に教えなくてもいいんじゃない?勝手にこの山の資料を置いてきゃなんとかすんだろ、こいつも。」
「え!それはやめてやめて!ちゃんと聞く!聞くから!!」
はぁ、とため息を付いて自席に戻る藤ヶ谷が
もしかして一番ニカちゃんの扱い方がわかってるのかもしれない。
1064人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
haru070917(プロフ) - ありがとうございます。でも北山夫婦のこれからも知りたいかなまた書いて下さい (2020年1月20日 21時) (レス) id: 6044a23124 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - あやかさん» 本編読み終えて下さったんですね!長い時間お疲れ様でした^^;ありがたいです。続編というか完全に桐谷部長のお話になるのでまた、趣向が変わるかもです。が良ければお付き合い下さいーっ♪ (2019年12月21日 21時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 完結お疲れ様でした!遅ればせながら、本編を読み終え、自分の気持ちの中でとても上がっている作品なので、また続編を書いて頂けるなんて、とても嬉しいです(^^)楽しみにしています! (2019年12月21日 18時) (レス) id: d1d73bb006 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - りーちゃんさん» 素敵と言ってもらえてほっとしました。読み応えあるものを、と思っていたので嬉しいです(T_T)こちらこそ、ずっとお付き合い下さってありがとうございました!!(^^) (2019年12月21日 13時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - nanacoさん» スッキリできてたー?いつもラストは難しいなって思うよ^^;nanacoちゃんもずっと読んでくれてありがとー!スピンオフもよろしくね♪ (2019年12月21日 13時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Haru | 作成日時:2019年11月23日 20時