３７ 北山side ページ37
・
「おまえ、Aと喧嘩したんだろ？」
タバコ吸ってると心から嬉しそうに藤ヶ谷に声を掛けられた。
「んだよ、元彼には筒抜けなわけ？相変わらず。」
めんどくせ。
Aのやつ、なんか言いたいなら俺に言えっつの。
そう思うけど、結局受け止める度量が今の俺にはなくて自然と「めんどくせ、」って今度は心の声が出た。
「日奈子と今日話聞きに行くから。おまえも仕事終わったら来いよ。」
「は？俺の愚痴言いたい嫁の席に当人が行ったらダメっしょ。」
「どうせ、おまえらの事だ。しょーも無いことで揉めてんだろ？結局最終的に惚気られると思ったらその茶番に最後まで付き合ってらんないんだよ。」
･･･んだよ、それ。
他人が聞けばしょーもないかもしんないけど
俺達は結構必死だっつの。
「今日は遅いのか？」って藤ヶ谷。
「あぁ。例のプロジェクト、来月から立ち上げるから。そろそろ準備に取り掛かる。」
「そっか。来月になればほとんどAとの時間なくなるんじゃない？」
「あぁ。」
そうなんだよ。
だからその前にちゃんと話しておきたい事、あんだけどな。
遅くなってもいいから必ずAを迎えに来いよ？
と、相変わらずどっちがAの男かわかんないような発言をして喫煙室から出てく藤ヶ谷。
それなのに、結構早めの時間に藤ヶ谷からメールが入った。
『出来るだけ早く来い。Aが酒飲みまくってる。』
って。藤ヶ谷がいるなら止めてくれよって思うけど
どうにもなんなくて連絡して来たって事？
･･･そんな酒に逃げる程、追い詰めたのは俺、か。
さっさと行って帰らせねーと。
仕方なく仕事を切り上げてあいつらのいる店へと急いだ。
・
「･･･おせーよ、もう。」
俺の顔を見てため息を付いた藤ヶ谷の前に
もう既に出来上がっちゃってるAがうつ伏せになってて、深いため息が出た。
とりあえずAの横に座る。
「こいつ、なんて言ってた？」
「まぁ、金曜日からの、事？全部聞いたって感じ？」
「･･･で？」
「･･･何も言えることはねーけど、Aはどういう訳かおまえがめちゃくちゃ好きだって事だよ。」
知ってるよ、そんな事。
どういう訳か、か。確かにな。
いつでもどんな時でも俺の事を好きでいてくれるのがAなんだ。
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haru070917(プロフ) - ありがとうございます。でも北山夫婦のこれからも知りたいかなまた書いて下さい (2020年1月20日 21時) (
レス) id: 6044a23124 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - あやかさん» 本編読み終えて下さったんですね！長い時間お疲れ様でした^^;ありがたいです。続編というか完全に桐谷部長のお話になるのでまた、趣向が変わるかもです。が良ければお付き合い下さいーっ♪ (2019年12月21日 21時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 完結お疲れ様でした！遅ればせながら、本編を読み終え、自分の気持ちの中でとても上がっている作品なので、また続編を書いて頂けるなんて、とても嬉しいです(^^)楽しみにしています！ (2019年12月21日 18時) (レス) id: d1d73bb006 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - りーちゃんさん» 素敵と言ってもらえてほっとしました。読み応えあるものを、と思っていたので嬉しいです(T＿T)こちらこそ、ずっとお付き合い下さってありがとうございました！！(^^) (2019年12月21日 13時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - nanacoさん» スッキリできてたー？いつもラストは難しいなって思うよ^^;nanacoちゃんもずっと読んでくれてありがとー！スピンオフもよろしくね♪ (2019年12月21日 13時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haru
| 作成日時：2019年11月23日 20時
