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60 宏光side ページ14








「ってわけで、朝から口聞いて貰えねー。」


「良くやった!兄貴として当然やん!」


「・・・・・・だよな。」


「ほんで、にかいどう?マジでなんなん?Aちゃんを弄ぶとかそんな奴やったんか!!」




俺よりキレてる大倉といると冷静になれる。




「やっぱり俺が本気出さなあかん時が来たみたいやな。」




いや、それはそれで・・・
やめろって言いたいけど
二階堂よりマシかと思えば何も言えない。


言えない、けど・・・



昨日、二階堂を見かけてから俺はおかしい。
今までの男はなんだかんだ誠実だったんだろう。
妹がもしかして遊ばれてるのかもしれない、ってのを目の当たりにした瞬間、湧き出た事の無い感情が出てきて戸惑ってる所だ。



それを、大倉になんて説明したらいいかわからず
ただ、目の前のビールを見つめてた。




「で?今Aちゃんはなにしてんの?」


「不貞腐れて自分の部屋から出てこねーよ。」


「今日はそいつと会ってないんやな?」


「そうだな。」


「よし!今から俺、行くわ!!お邪魔していー?」


「やだよ。」


「なんでやねん??」





やだよ。
やなんだよ。
やっぱり俺はAに近付く男は危険な奴は尚更だけど
大倉みたいに一途に想ってくれてる奴だってなんだって、やなもんはやなんだ。



これってさ、
俺、異常だとは思ってたけど
今までは兄貴としてだって胸張って言ってたけど・・・







ほんとに兄貴として、なのか?







「なぁ、大倉?前さ?おまえ、Aの事、兄貴としてか男としてかってどうたら言ってたよな?」




途端大倉の視線が突き刺さる。
こいつは笑ってると愛嬌があるけど真顔の時は何考えてんのかわかんねー表情するから少し怖気付く。



でも、あの時はなんの事かすらわかんなかったけど
今ならわかる。
なんであの時は理解出来なかったんだって不思議なくらい。







「もし、さ、俺、男として、だったら・・・、」



考えるだけで寒気する。
Aとは赤ちゃんの時からずっと一緒だったんだぞ?





「だったら?」


「やばいよな。やべーよ。俺、マジで頭おかしいんじゃねーか?」





狼狽えてしまう。
昨日からのこのモヤモヤ。
気心の知れた大倉に胸の内を全部ぶちまけたくなったのは酔ってたのもあったと思う。

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設定タグ:北山宏光 , 二階堂高嗣 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:恋愛
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Haru(プロフ) - さっこさん» ありがたいですー(T_T)伝わってるかな?わかりにくいかな?って本当に心配になるもので(--;)え。遠慮なくコメント頂ければ嬉しいです♪さぁ、これから第3章、お楽しみに!むふふ。 (2020年3月14日 15時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 私はこのお話大好きですよ!って、改めて言わなくても知ってますよね(笑)私ばっかりコメント連続してて、さすがに他の方が書くまで控えようと思ったんですが、意思が弱すぎました…。お兄ちゃんの自覚と、周りの気付きによって変わっていく事に期待してます! (2020年3月13日 22時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» いえいえー、毎回ありがとうございます!!さっこさんの願望。。。言いたいけど内緒にしときます!(笑)最後までお付き合いくださいー♪ (2020年3月6日 18時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 何か毎回コメントしつこくてすいません…( ; ; )終わりまでストーリーが見えた?うわぁぁ、めちゃくちゃ気になります!早く書きたくて仕方ないなんて、読み手としては楽しみで嬉しい限りです!…あれ?何となく私の願望は叶わないような気がしてきたんですけど(笑) (2020年3月6日 12時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» それがですね、一気に終わりまでストーリーが見えて早く書きたくて仕方なくなりました(笑)大きな流れは考えて書き始めるんですがどうしても途中ふらふらしてしまって(--;)でももう決まりましたので迷いなく書き進めたいと思います!妹ちゃんの行く末を見届けて下さい! (2020年3月6日 12時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Haru | 作成日時:2019年10月20日 11時

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