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お兄ちゃんのバカ。



意味わかんない。
二階堂くんなら認めてくれるって言ってたじゃん!


怒りを通り越してなんだか悲しすぎて
顔も見たくないし、せっかく浮かれて帰って来たのに次の日はベットでふて寝してた。



もうね、この際お兄ちゃんは無視だよ。



私は、私はっ、人生初の彼氏が出来たのっっ。



嬉しくて信じられなくて、しかも相手はあの二階堂くんだし。好きな人に好きになって貰うとか奇跡じゃない?あー、もう幸せすぎてこんなに幸せでいいのっ?て一人でベットの中で悶えてしまう。



カラオケであの後・・・
キスした後は普通に歌ったりお喋りしたり。
二階堂くんの歌声があまりにも素敵で一人でキュンキュンしたりして気持ちが騒がしかった。



その後は居酒屋でご飯に行って。



二階堂くんと二人きりでご飯も初めてだし
なにもかも私には新鮮で、終始ドキドキしてた。





「北山・・・、じゃないよな。Aって呼んでいい?」


「う、うん。」


「Aも名前で呼んでよ?」


「名前っ?」





いきなりハードル高い。
そしてもう私をさらりと名前で呼ぶ二階堂くんのこなれた感じにも追い付けなくて、でも嬉しくて・・・感情が忙しいよ。





「タカシでいいよ。」


「た、タカシ?」




よ、呼べるかな、そんな崇高なお名前を呼び捨てなんて。




「でさ、Aはお酒弱いんだったよね?今日はどうする?ウーロン茶にしとく?」


「・・・今日は飲みたいな。二階堂くんと乾杯したい。」


「ふはっ、全然名前で呼んでくんないじゃんっ。まあ、徐々にね。」





あっ・・・ほんとだ。





「わ、私には、まだ難しいかも・・・、」


「難しい?なにそれ。可愛い。」




え、可愛いの?
いつもよくわかんない所に二階堂くんのツボはあるらしく
でも名前で呼べない事もそんなに咎められる訳ではなかったからまあいいかって。




カンパリオレンジとビールで乾杯する。




私を見る二階堂くんの笑顔。
たまに見せる私を好きで堪らないって視線。





・・・私は、二階堂くんから見てどう映ってるんだろう?



甘いカクテルと甘い時間に
初めて大人の恋の入口に来たんだなって実感してた。








それなのに、大人の恋、って難解だ。



週明け、会社に行くと耳を疑うような話しを聞いてしまって、私はまた二階堂くんがわからなくなってしまった。

64→←62 宏光side



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設定タグ:北山宏光 , 二階堂高嗣 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:恋愛
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Haru(プロフ) - さっこさん» ありがたいですー(T_T)伝わってるかな?わかりにくいかな?って本当に心配になるもので(--;)え。遠慮なくコメント頂ければ嬉しいです♪さぁ、これから第3章、お楽しみに!むふふ。 (2020年3月14日 15時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 私はこのお話大好きですよ!って、改めて言わなくても知ってますよね(笑)私ばっかりコメント連続してて、さすがに他の方が書くまで控えようと思ったんですが、意思が弱すぎました…。お兄ちゃんの自覚と、周りの気付きによって変わっていく事に期待してます! (2020年3月13日 22時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» いえいえー、毎回ありがとうございます!!さっこさんの願望。。。言いたいけど内緒にしときます!(笑)最後までお付き合いくださいー♪ (2020年3月6日 18時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 何か毎回コメントしつこくてすいません…( ; ; )終わりまでストーリーが見えた?うわぁぁ、めちゃくちゃ気になります!早く書きたくて仕方ないなんて、読み手としては楽しみで嬉しい限りです!…あれ?何となく私の願望は叶わないような気がしてきたんですけど(笑) (2020年3月6日 12時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» それがですね、一気に終わりまでストーリーが見えて早く書きたくて仕方なくなりました(笑)大きな流れは考えて書き始めるんですがどうしても途中ふらふらしてしまって(--;)でももう決まりましたので迷いなく書き進めたいと思います!妹ちゃんの行く末を見届けて下さい! (2020年3月6日 12時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Haru | 作成日時:2019年10月20日 11時

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