女心とミツと空。【完結】

４３ 北山side ページ43

あれ？また泣き出しちゃった。



やば。
なんか、無理やりやって嫌われた？俺。



強がって俺の事好きだろ、とか言ってる場合じゃなかったかも。





「ちょ、泣くなって〜、」




Aの横に寝転んで
乱れた髪の毛を直してやってから頭を撫でる。




今日一番の号泣。
さっきよりもヒックヒック言ってて涙で顔がぐちゃぐちゃ。




「きたやまっ、ごめん、私っ」




･･･え。
途中で止めるとか言うやつ？これ、



無理だぞ？勘弁してくれ、




「･･･とめらんないよ？俺、悪いけど、」




号泣してる女前に言う事じゃねーけど。



違うってブンブン首を横に振るからホッとしながらじゃあなんだよ？って。





「今まで、北山の気持ち、ちゃんと見てなくてごめんっ、」







・・・・・・、






なんだよ
ちょっとジーンと来ちゃった。



やっと俺の気持ち、伝わったの？








「･･･やっと見てくれた。」






嬉しいよ。
まだまだ泣いてるAを隙間なく抱きしめた。




「好きだからな？」




多分絶対こんなに好きだと連呼するのは今日が最初で最後だと思う。言える時に言っとかなきゃ。ちゃんと伝えなきゃ。




「･･･Aも、俺を好きになって？」




抱きしめたまま、見つめ合ってまたキスをする。



初めてAからちゃんと応えてくれる。




･･･なんだ、俺達、大丈夫じゃん。




こんなキス、好き合ってないと出来ない。




やべー、気持ちー、



Aの滑らかな舌と唾液を交錯させながら時おり涙の味もして･･･それが余計俺を昂らせる。



もっともっと感じさせてやりたくなる。





触りたくて胸元に手を持ってくと
Aも俺の下半身をまさぐり出した。







「･･･なに？」


「北山も、気持ちよくなって、」




え？と驚いてる間にスルスルと下に降りてって俺のを汲んでるから嬉しいけど戸惑ってしまう。




「･･･いいよ、大丈夫。」


「・・・いや？」





好きな女に股の間から上目遣いで色気放出させながら可愛く訊ねられて、嫌だと言える男がいるだろうか？




「･･･してくれんの？」


「うん、」





言いながらもう口に咥えてるからあまりの刺激に俺は脱力してそのままベットに頭を預けた。

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