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･･･そういえば、私、カバン会社に忘れてきたみたいだ。
北山がなんでかここにいて
息を切らしながらいつものようにバカって怒ってて･･･
北山の顔を見たら
なんだか心配かけちゃってるなって思った瞬間
酸っぱいものが込み上げてきて
一気に体が寒くなる。
出そう、と思った時にはもう植え込みに胃液を吐き出してた。
「おいっ！大丈夫かっ？」
背中をさすってくれる北山の手が余計気持ち悪くて
何も入ってない胃からいったい何を吐き出そうとしてるんだろう？
でも、もう出るものなんてない。
また体がフラついてきて北山に支えられる。
「ばかやろう！一人で帰るなっつったろっ？」
どれだけ北山に怒られてるんだろう、私。
すぐそこの会社まで抱えられてまた戻る。
早く家に帰りたいよ。
帰ってベットの中に篭もりたい。
誰にも見られたくない誰とも関わりたくないし誰にも触れられたくない。
それなのに、
どうして北山は私をほっといてくれないの？
また医務室に連行されて
とりあえずここにいろ！ってめっちゃ怖い形相で言われて待ってる。
すぐに私のカバンと自分のカバンを持ってきた北山は
なぜかまた、息を切らしていてまだまだ怖い顔のまんま。
「外でタク拾うぞ。」
「大丈夫、電車でも。」
「･･･おまえなっ、･･･マジで言う事聞いて？」
怖かった顔が途端めちゃくちゃ悲しそうな顔になって･･･
北山が怒ってるのは通常なんだけど。
そんな顔見た事ないから私が北山を今悲しませてるんだって思ったらもう何も言えなくなった。
だから黙って北山に、手を取られるまんま
外へ出てタクシーに乗り込む。
「また気持ち悪かったらすぐ言えよ。」
そう言って自分の上着を私の肩に掛けてくれた時
初めて自分が震えてる事に気がついた。
ダメだ。
何も考えたくないし考えられない。
わかるのはもう沢村くんと、私は終わったって事だけ。
彼女出来たって会い続けて欲しいってお願いする事も出来たんだろうけど、
この三年間、沢村くんの彼女になるのは私だって信じ込んでいたから。
本命を作ってしまった沢村くんの、二番目か三番目、･･････何番目にもなれるメンタルはもうこの時には持ち合わせてなかったんだ。
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Haru(プロフ) - にかみつばさん» みっくんの長年の恋がようやく実っての、完結でした。そう言って頂けてありがたいです！また他作品、遊びに来てくださいね！ありがとうございます(^^) (2020年5月25日 14時) (
レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
にかみつば(プロフ) - みっくんの恋が報われて嬉しいです。もっともっと読んでいたかったです。 (2020年5月25日 12時) (レス) id: 74d56dba5b (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - りーちゃんさん» ありがとうございますー！みっくんの長年の口説きにようやく落とされまして無事完結致しました(笑)そうですよね、私ラブラブがなかなか書けなくてすぐ終わりにしてしまう悪い癖が(笑)他作品もよろしくお願いいたします♪ (2020年2月25日 16時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» さっこさんもいつもコメントありがとうございます！番外編。。ちょっと今は考えられないですがそう言って頂けるのは幸せです。また読み直して下さるとは。。ありがたいですーっ、他作品も頑張ります♪ (2020年2月25日 16時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - みちこさん» ありがとうございます！女は愛される方が幸せ。。まさにこの物語がそうですよね。それが北山さんなら。。言う事ないのですが(笑) (2020年2月25日 16時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haru
| 作成日時：2019年9月29日 8時
