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「で?」
「いや、でね?沢村くんの事、どうしよっかなーって。」
北山に相談しようとしたのが間違いだった?
北山も課は違えど、沢村くんの事も知ってるし
友達みたいによく飲みに行く同期の一人。
でもっ、いつになく怖いんですけど・・・
「どーしよっかなーって。今日会って沢村は覚えてたの?昨日の事。」
「うーん、多分?」
これといって昨日の事には何も触れられず
挨拶しただけで今日一日は終わったから。
「やめとけ。」
「え?」
「・・・やめとけって言ってんの。」
「でも、なんか、惹かれるっていうかさ、」
「バカ!遊ばれたんだよ、おまえはっ、」
「そーかなー?」
「そうだよ!それでよく手出されずに帰れたもんだわ。」
おまえ、もう三十過ぎてんだからいい加減落ち着け!って、チャラそうな北山に言われるからなんでよ?って反抗的になる。
そうだった。
こんな時北山は決まって説教くさい。
わかってても聞いて欲しかったっていうか。
「でもさ、でも・・・なんか、沢村くんて憎めないっていうかかわいいっていうかさ・・・」
いじいじとビールグラスの下のコースターを弄りながらチラっと北山を伺うと超絶怖いよ、顔。
「そこを突いてきてんだろ?沢村はっ。あいつ、なんか知んないけど女ウケいいみたいじゃん?おまえがそんな手に引っかかるなんてな。見損なったぞ?」
「そんな事言われてもさぁ。」
沢村くんは確かに女の子に好かれそうな要素沢山持ってる。
特別男前なわけじゃないし
特別スタイルがいいわけじゃないけど・・・
なんなんだろ、放っておけないっていうかさ、
かわいいっていうかさ、守ってあげたいっていうかさ・・・ってあれ?なんか私、沢村くんの彼氏みたいじゃん。
「ぁぁぁあーっ、でも、好きかもっ、」
「んあっ?」
「好き、になっちゃった。」
「なっちゃった、じゃねーわっ!マジかよ上原ぁ〜、」
呆れたように落胆した表情で大袈裟にため息を付く北山を眺めるしかない。
だってさ?
沢村くんだって昨日キスして来ようとしたんだし?
もしかしてこれからいい感じになるかもしんないじゃん?
そんな反対されるとも思ってなかったし。
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Haru(プロフ) - にかみつばさん» みっくんの長年の恋がようやく実っての、完結でした。そう言って頂けてありがたいです!また他作品、遊びに来てくださいね!ありがとうございます(^^) (2020年5月25日 14時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
にかみつば(プロフ) - みっくんの恋が報われて嬉しいです。もっともっと読んでいたかったです。 (2020年5月25日 12時) (レス) id: 74d56dba5b (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - りーちゃんさん» ありがとうございますー!みっくんの長年の口説きにようやく落とされまして無事完結致しました(笑)そうですよね、私ラブラブがなかなか書けなくてすぐ終わりにしてしまう悪い癖が(笑)他作品もよろしくお願いいたします♪ (2020年2月25日 16時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» さっこさんもいつもコメントありがとうございます!番外編。。ちょっと今は考えられないですがそう言って頂けるのは幸せです。また読み直して下さるとは。。ありがたいですーっ、他作品も頑張ります♪ (2020年2月25日 16時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - みちこさん» ありがとうございます!女は愛される方が幸せ。。まさにこの物語がそうですよね。それが北山さんなら。。言う事ないのですが(笑) (2020年2月25日 16時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2019年9月29日 8時