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「・・・好きな人は?おらんかった事ないやろ?」
「・・・うん。いた事は、ある。」
「で?北山に邪魔されて終わり?」
「まぁ、そんな所、」
ここで大倉くんに私の初めての人との事を報告したって仕方がない。
あれは完璧な、ワンナイト、なんだから。
恋愛経験もないくせにワンナイト、なんてなかなかハードルの高い事だけは経験してて、そんな事さっちゃん以外の誰にも話せる事じゃない。
「っつかさぁ?・・・今、気になる人おるんやて?」
「えっ?!」
「・・・ほんまにおんねや。」
なんでそう聞いた癖に
大倉くんの方が目を見開いてびっくりしたような顔してるの?
「ななななななな、んで?!」
私って顔に出やすい?
っていうより大倉くんがエスパー?!
クエスチョンマークでいっぱいな頭の中
「北山がそう言ってたから。」
あっさりそう言われてしまって
お兄ちゃん、恐るべしって納得してしまう。
「お兄ちゃんには、わかっちゃうんだ・・・、」
なんでだろう?
そもそも私の完璧な片想い。
ただ、いいなあ、って一人でときめいてるだけ、なのに・・・。
「どんな奴?Aちゃんの好きな人。」
はっきりと、”好きな人”と言われると
もう認めないといけないんだなって思う。
ちょっと気になってるだけ、とか
ちょっと笑顔が好きなだけ、とか
ちょっと話せたら嬉しいだけ、とか
この気持ちをなんとなく誤魔化して
向き合おうとしてなかったけど、
・・・そう、私は今、恋、してるんだ。
どうにかしなきゃいけないって思っても
その人と付き合う、とか全く想像も付かない。
「会社の・・・同期。」
「へぇ。どこが好きなん?」
「わかんない。本社の同じ課に配属されてきて何年かぶりに会ったの。久しぶりに会って、なんていうか、ドキってした。」
「全然わからん。」
「へ?」
「そいつの人物像が全く見えへんぞ?」
「あっ、ごめんっ、説明下手くそで。でもっ、もういいよ、恥ずかしいからっ。」
「あかん。」
「へ?」
「ちゃーんとどういう奴か聞いとかな俺今日寝られへん。」
なぜか不機嫌そう。
・・・大倉くんがお兄ちゃん化してる。
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Haru(プロフ) - たいやきさん» ありがたきお言葉ー!(T_T)必ずや必ずや、完結致します!励みになります!頑張ります(>_<) (2019年10月20日 15時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
たいやき(プロフ) - こちらの作品、大好きで、いつも更新楽しみにしています!!!完結できますよう、心から応援しています!!頑張ってください! (2019年10月20日 13時) (レス) id: 2edd79c1bf (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» ねぇ。どえむには堪らん表情よっ。次からは北山さんオンパレードにするつもりなんでご期待くださーい♪ (2019年10月18日 19時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - nanacoさん» よ、よかった。面白いって言って貰えて(笑)nanacoちゃんみたいにサクサク書けたらいいんだけどなぁ(--;) (2019年10月18日 19時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - きたっ!北山さんきたっ!優しい声で無表情!されたーい! (2019年10月17日 23時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2019年7月29日 19時