オレの妹の恋愛事情。

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「き、気づかなかったって、そうだよね、入社当時は二階堂くん、太田さんとばっかいたしっ、」



わわっ、私ってば何言ってんだ？！
いきなり確信を付いてしまった･･･！



でも、多分めちゃくちゃ気になってるから。
二階堂くんは太田さんをどう思ってるか、って。



そんな事ばかり考えてたから
動揺ついでに口から出てしまったんだ。



二階堂くんの横顔をチラ見。
だけどその表情からは何も読み取れないよ。





「･･･そうだな。太田とは戦友だったから。ずっとつるんでたな･･･、」


「そうなんだね。」



だから付き合ってるのかと思ったよ？って。


言えない。言えないです。




「北山は？同期だと誰と仲良いの？」



話し逸らされた？
わかんない。私が意識し過ぎてるからそう思うだけか。



その後は他愛のない話をしながら
花火が売ってそうなお店を探して
結局近場のコンビニにたどり着く。



早いよ。
ドライブにもなんないじゃん。



でも･･･



「あー、楽しいな、こういうの。」



って、私が思ってる事を二階堂くんが口にするから思わず顔を見てしまう。



「あれ？北山は？楽しくない？」



伸びをしながら首を傾げられて



「楽しいっ！めちゃくちゃ！」



また張り切って返事をしたら目を細めて私を見つめてくるからまた顔を背けてしまう。


なんか調子狂う、二階堂くんは。



私が好きだから調子狂うのか
二階堂くんが変にかっこいいからなのか
わかんないけどもなんだかもう心臓がそろそろ壊れそうだ。




「あの、さ？二階堂くん、もしかして私が足怪我してプール入れないからこうして誘ってくれたの？」




一番気になってた事を、車の外に出ると聞けた。
軽井沢の空気はやっぱり美味しいし
都内よりも涼しくて気持ちいいし
少しだけ私を開放的にしてくれるから。



そしたら二階堂くんはニヤって笑って



「そう。北山と二人っきりになるいいチャンスだったから。」







・・・いくら開放的でも
こんな言葉ぶっ込んで来られたら
私の頭はもうショート寸前、





いや、ショート、･･･した。








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