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太田さんの気持ちはよくわかった。


だから余計に。



二人でコテージにお酒を取りに行ったから
帰ってくるまでなんだかソワソワして落ち着かない。



何度もコテージの方をチラチラと見ていたら
カナが、




「・・・そろそろAの番じゃない?」




なんてコソッと耳打ちしてくる。




「私の番??」


「太田さんはもう充分ニカと楽しんだでしょ?次はあんた!」


「えー??でもどうやってっ?」





ヒソヒソと話してると
ただいまーって二階堂くんと太田さんの声。



お酒を入れた一つの袋を二人で仲良く持ってるし。






・・・私の入る隙間、ある?





「あっ、二階堂っ、Aがさ、さっき怪我した所、ちょっと痛いって言ってんの。責任取ってあんた、手当てしてあげてくんない?」



え?!?!



痛くないしっ?
いや、痛いかもだけど、手当て・・・?
手当てってなに???




パニクる私なんて気付かないみたいで
二階堂くんはめちゃくちゃ心配そうな顔をしてこっちにやって来てしまった。




「マジ?北山、ほんとにごめん。コテージに救急箱あったのさっき見つけたから。行こ。」


「えっ?あのっ、だいじょ、いたっ!」




カナから二階堂くんに見えないように足を踏まれて何気に本気で痛いんですけど??






「そんな痛いの?歩ける?肩かして?」




そう言った二階堂くんは私の腕を持ち上げて肩にかけようとするから、大丈夫!と丁重にお断りするとまた更に心配そうな顔を向けられた。





「あのっ、ほんとに、歩けるから。ね?ずっとあれからちゃんと歩けてるし。ごめんね?」



「うん。でも、絆創膏だけじゃダメなんじゃない?血滲んでるし。とりあえず行こ。千賀ーっ、救急箱借りるぞ?」





以外と強引な二階堂くんは
戸惑う私の腕をもう一度とって
千賀くんのどうぞーって声を背に、引っ張るように私をコテージに連れてく。




・・・二階堂くんの私の腕を持つその手が熱くて仕方がない。






途端、シンとした涼しい空間に二人きり。




さっきは太田さんとここでどんな話しをしてたんだろう?って余計な事を考えてしまう。





ソファに座っててって言われるがまま、座るしかなくて救急箱を戸棚の上から取ってる二階堂くんの背中を眺めてた。

35→←33 二階堂side



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設定タグ:北山宏光 , 二階堂高嗣 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:恋愛
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Haru(プロフ) - たいやきさん» ありがたきお言葉ー!(T_T)必ずや必ずや、完結致します!励みになります!頑張ります(>_<) (2019年10月20日 15時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
たいやき(プロフ) - こちらの作品、大好きで、いつも更新楽しみにしています!!!完結できますよう、心から応援しています!!頑張ってください! (2019年10月20日 13時) (レス) id: 2edd79c1bf (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» ねぇ。どえむには堪らん表情よっ。次からは北山さんオンパレードにするつもりなんでご期待くださーい♪ (2019年10月18日 19時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - nanacoさん» よ、よかった。面白いって言って貰えて(笑)nanacoちゃんみたいにサクサク書けたらいいんだけどなぁ(--;) (2019年10月18日 19時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - きたっ!北山さんきたっ!優しい声で無表情!されたーい! (2019年10月17日 23時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Haru | 作成日時:2019年7月29日 19時

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