オレの妹の恋愛事情。

２７ 二階堂side ページ28

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俺の四駆の助手席に座る北山は
大きいシートにちょこんと乗せられてて
ほんと人形でも座ってんじゃないかってくらいコンパクトで可愛さしかない。




でもなんか見ちゃった事黙ってらんなくて
さっきの彼氏だろ？って聞いたら全力で否定されて驚いた。



･･･彼氏じゃない人にあんな顔するの？
めちゃくちゃ仲良い友達ってとこか？
でもあの人、北山の事好きみたいに見えたぞ？




･･･わかんないけど
とにかく今、北山はフリーか。



さっきまで面白くなかった気持ちが急にテンション上がってきて



可愛い同期と一緒とかテンション上がって
行くぞー！と声を掛けた。




でも、チラっと助手席に目をやるとシートにもたれかかって疲れてるように見える。




なんだよ、さっきはあんな楽しそうな顔してたくせに。
今から出発だぞ？




やっぱり気になってさっきの人彼氏じゃないの？ってもう一度聞いても違う！ってそこだけは元気に否定するし。




俺といて楽しくねーのかな･･･。



そう思ってたら





「二階堂くん、今日は楽しもうねっ？」



なんてらしくない笑顔向けられてちょっとドキってしたけど逆にゲンナリ。




そんな気使うなって。
同期じゃん？俺ら。
無理せず、仲良い友達みたいに接してくれたらいいのになって思いながら高速に乗った。








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って。





「寝てんじゃん！！！」




しばらく沈黙で車を走らせてて退屈してねーかな、って隣り見るとふっつーに寝てる！



やっぱり疲れてたの？



よくわかんないけど気使うなって思った矢先に熟睡されてちょっとは気使えよ、とか思っちゃうわ。





「･･･おもしれー奴。」




･･･で、寝顔も完璧に可愛いし。



あのイケメン、北山が男と二人で車乗ってるって知ったら焦るんじゃないかな？



こんな無防備な姿、あのイケメンは見た事あるんだろうか。



やっぱりコーヒーショップでの二人のやり取りが目に焼き付いて、気にしてる俺は結構北山が気に入ってるみたいだ。



この、一泊旅行でもっと仲良くなりたいなって思いながら目的地目指して車を走らせた。







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