オレの妹の恋愛事情。

２４ 宏光side ページ25

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ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン




うるっせっ、



鳴り続けるインーフォンになんの嫌がらせだ？ってモニターを見ると画面いっぱいに顔を押し付けてる大倉らしい男が。





「こわ･･･、」



まだまだ眠くてこのままベットに潜り込もうかとも考えたけど、いまだ鳴り続けるインターフォンに観念して玄関の扉を開けた。




「うるせーよ、」




不機嫌な俺と
俺以上に不機嫌な顔の大倉。




なんだこいつ。
怪訝に見る俺を無視して無言で靴脱いで勝手にリビングに向かってってるし。






「おいっ、人ん家の冷蔵庫勝手に開けんじゃねーよっ、」




ほんっとこいつの図々しさどうにかなんねーのかな？




それでもまだ黙ったまんまの大倉は勝手にビールの缶を空けてそのまま立ち飲みしてる。




一気に飲み干したらしくて
ぐぁーって奇声を上げて項垂れてる。





「あかん。」


「･･･なんかあったのか？」




項垂れたまんまの大倉がさすがに心配になってきた。
そしたらギロって睨まれるし。なんでだ？




「なんかあったのか？ちゃうわっ、しっかり妹見張っとけっちゅーねん！」



「あ？」



「･･･北山のアホ･･･、」






言いながらまた冷蔵庫に行って二本目のビールを取り出した。



いや、そのビール、今日飲もうと思って楽しみにしてたやつ。とか言えるはずもないけど。




「Aちゃんの好きな奴？見てもーたやん･･･、」


「マジで？！いつ？！」


「さっき。」


「どんな奴だった？！」






ついに正体を現しやがったか。
もう逃がさねーぞ？


しかも大倉、この前はしらばっくれてた癖に
あっさりAの好きな奴、って今はっきり言いやがったかんな？





途端メラメラと闘争心を燃やす俺に相反して
冷静な目でじーっと見つめられる。





「･･･おまえよりイケてへんけどおまえよりイケてる感じ。」


「なんだ？それ。全然わかんねー。」


「ようするに、おまえくらいのパッとせーへん奴って事やん。」






・・・・全然わかんねー。





「つか大倉、なんで見たんだ？」


「今から軽井沢行くんやろ？Aちゃん。偶然会ってん。バイバイした後どんな奴が迎えに来んのか影から見てた。」「こわっ！」





大倉ってマジでこういうとこあるし。
ほんっと、変な奴が親友だわ。
でも今回はそんなこと言ってらんねーけど。

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