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「もうそろそろ行かなきゃ。」
「おん、楽しんできてな?」
ありがとね、ともう一度お礼を言ってお店を出ようとするとAちゃん、と先に歩く私を呼び止める大倉くん。
振り向くと、気のせいか少し寂しそうな笑顔で首を傾げてから
「その髪型、似合ってるよ。夏らしいわ。頑張ってきーや?」
そう言ってすっと出口のドアを開けてくれる。
「ありがと。」
思い切って肩より短めにカットした。
ゆるくパーマもあてて色も前より少しだけ明るくしたんだ。
大倉くんに褒めて貰ったら間違いない気がする。
待ち合わせは二階堂くんが駅のロータリーで車を停めて待ってくれてるはずだから大倉くんと手を振って別れてから二階堂くんを探す。
待ち合わせ五分前。
もう来てるかな?
きょろきょろと辺りを見回してると背後から二階堂くんの声。
「北山、」
振り向くと相変わらず眠そうな二階堂くんの顔があった。
「おはよう、今日はよろしくお願いしますっ」
不意打ちで二階堂くんの眩しさにおののいた後
思わず頭を下げるとはーい、って車まで案内される。
黒の四駆。こんな大きい車乗ってるんだ。
ぽぅ、っと見てたら、助手席座って?って言われて思わず狼狽える。
「あれ?カナは?カナも来るよね?」
「え?平山は川井の車乗るっつってたぞ?家もそっちのが近いし。」
え・・・、
言っといてよっ!
なんのサプライズよっ、カナったらっ。
あ、そうなのね、そうよね、とかよくわかんない返事をして助手席に座らせて貰う。
・・・き、きんちょー、
私の荷物を後部座席に置いてくれて
運転席に座る二階堂くんは急にニヤっとこっちを見てきた。
「ちょっと早く来たからブラブラしてたの。そしたら見ちゃったわぁ。北山の彼氏?」
「えっ?」
「なんか顔寄せあってさぁ、ラブラブ。」
なんてこと!
そして別にラブラブでもなんでもないしっ。
「か、彼氏じゃないし、彼氏なんていないよっ、」
なんだかムキになって答えると少しびっくりしてるような二階堂くん。
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Haru(プロフ) - たいやきさん» ありがたきお言葉ー!(T_T)必ずや必ずや、完結致します!励みになります!頑張ります(>_<) (2019年10月20日 15時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
たいやき(プロフ) - こちらの作品、大好きで、いつも更新楽しみにしています!!!完結できますよう、心から応援しています!!頑張ってください! (2019年10月20日 13時) (レス) id: 2edd79c1bf (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» ねぇ。どえむには堪らん表情よっ。次からは北山さんオンパレードにするつもりなんでご期待くださーい♪ (2019年10月18日 19時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - nanacoさん» よ、よかった。面白いって言って貰えて(笑)nanacoちゃんみたいにサクサク書けたらいいんだけどなぁ(--;) (2019年10月18日 19時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - きたっ!北山さんきたっ!優しい声で無表情!されたーい! (2019年10月17日 23時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2019年7月29日 19時