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※ ページ40

終わんないよ。
バカだね。



私はこの仲良しの二人に行くよ〜、と声をかけて先導を切った。



私の後ろに付いてきながらもまだ言い合いは続いてて
私はそれを母親のような気分で耳にしながら駅までの道を歩いた。







駅に着いて、改札の前で立ち止まる。





二人の顔はどっちに帰るんだよってまた同じ顔して私の顔色を見てる。



･･･ここで、ちゃんと線引きしなきゃなんだよね。



私はニカを選んだから。
ごめん、玉森。





「ニカの家へ行くよ。」




途端ガッツポーズしてるニカと
膝から崩れ落ちるふりをする玉森。



いや、ガッツポーズって。
ニカ、そこまで喜ばなくても私はあなたの彼女なんだからね？





「･･･くっそー。二階堂のバカっ！Aのアホっ、」


「へっへー。まあ、そゆことだから。寂しく一人で電車乗るんだぞー？」


「二階堂っ、そーゆー言い方ないよ。」


「あ、A、玉森の肩持つ気？？」


「A、同情するなら一緒に帰って？」






･･･終わんないわ、






「はいはい、じゃね、玉森、また明日っ。」


「じゃね、玉森、まったあっした〜、」


「･･･じゃな、A。襲われないように気をつけろよ。」


「おいっ、なんだよそれっ？」


「わかってるー。大丈夫ー。」





玉森にひらひらと手を振ってそそくさと階段を下りる。




「おいっ！何が大丈夫ーだよっ。玉森に期待させるような事言うなっ。」



玉森に怒ってた続きみたいに今度は私が標的になってる。



だからこのくだらない空気を一蹴させたくてホームで立ち止まった。





「ちゃんと、断った。私はニカだけなんだよ？」





しっかりと目を見てそう言えば
もう何も言えなくなったみたいで面白くなさそうに黙り込んじゃった。




向かいのホームには同じく階段を下りた玉森がまた手を振ってる。



私もそれに応えてたら二階堂は玉森を見据えたまんま呟いた。







「でも･･･良かった。あいつとは変わらずこれからもやってけそうだから。」








そうだね。
それは、私も少し心配してた。



でも、二人の絆はこんな事じゃ崩れないよね？




「玉森に感謝しなさいよ〜？」





玉森が悪態付きながらも、大人になってくれたんだって。
いつもの雰囲気を出して馬鹿みたいにケンカしてくれたから。






･･･やっぱり私はこの同期二人が大好きだ。







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