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「鍛えられた綺麗な体ももちろん好きだったけど、こっちの方が触り心地もいいし、女の子って感じしてそそる。」



「･･･褒めてるの？」



もはやどう喜んでいいのかわかんないんですが。




「褒めてるっていうか･･･俺はこっちの方が好きって話し。」



「･･･やだ。さっき明るい所で見られて恥ずかしくて死にそうだったの。太輔と別れてジム行く気力なかったから。でも、やっぱりまた通いたい。」




じゃないとどうしても、自分に自信持てない。



身も心もすっぴんで何も考えず自分の意思をこんなにも、強く言ったのは初めてだった。




そんな私をどう思っただろう？
耳元でふって笑う太輔の息がかかって擽ったい。



「そう。じゃあ、今まで週三通ってたじゃん？週一に減らしてみるとか？」



「･･････やだ。ごめん、無理、」




一度自分の気持ちを言葉にすると
もうなんて事ないように話せてる。



・・・なんだ、意外と出来るじゃん、私。



そして太輔も懲りない。




「じゃあ･･･週二！これで行こっ。」



「･････････わかった。」




ほんとは週一回でもサボったらすぐにでも結果は出るの。
だけどここまで言ってくる太輔に、さすがに私もこれ以上は言えない。





「よし。でも今より更にまた引き締めちゃうわけ？名残惜しーなー、」



満足したのかしてないのか
よくわからないような返事をしてまたお腹をなでなでしてくるから擽ったくて笑ってしまう。




「たいすけっ、もう、くすぐったいっ、やめてっ、」



あはは！と声を上げて笑い転げてると
いつの間にか太輔が私を押し倒す形になってた。







「・・・・かわい、」






ものすごく優しい表情でそう言ってるのに
なぜかどこか切なそうな瞳。



今まで見せた事のなかった私をこうしていとも簡単に見せ始めると



じゃあ、それまではなんだったんだ？って悲しくさせてるのかもしれない。



でも、今までの私も
今の私も太輔を大好きな事に変わりはなくて



それはどちらも私なりの愛情表現であって･･･



だからそんな切ない顔しないで欲しい。





「太輔？私、不器用でごめんね？私はただ、太輔が好きなだけなの。以前も、今も。」



「･･･わかってるよ。」





そう言った後
呟くようにいや、本当はわかってたんだ、っていう声が
静まり返る部屋に響いた。

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