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私の気持ちなんて全くわかんないんだろうな。



ほんとは押し倒したい衝動に駆られてる私の衝動なんて。




さっきまで太輔太輔って言ってた私が
そんな事したらみっともないじゃんって
この期に及んで理性が働いてしまう。




長い長い、触れるだけのこのキス。




ニカのバカ。
中学生じゃないんだから私達。




そう思う私は今、思春期の男子のようにニカを求めてしまってて湧き上がる熱が抑えられない。





ニカがゆっくりと唇を離した時
私は若干肩で息をしてしまうくらい、昂ってた。



そんな私を切なげに見つめてきて
･･･もう、ダメ。








「ニカっ、･･････んっ、」



私からキスしようとするより早くニカの唇が性急に押し当てられてすぐに舌が入り込んできた。



待ち望んでたキスに心が震えて
もっとって、求めてニカの首に強く腕を回す。



ニカもそれに応えるように私の腰をグッと引き寄せた。




さっきよりも長い、濃厚なキス。




ニカの体温がどんどん上がってくのがわかって
私もそれに比例するかのようにどんどん熱くなる。






あの時は何すんのよ？！ってキレたけど
今はもう、あの時とは全く違う、ニカとのキス。



ずっとしていたい、そう思うのに
すっと離れてくニカの顔。



私は今きっと物凄く物欲しそう顔をしてるに違いない。
でも構わないよ、もっと、もっとしたい、




「･･･おまえさ、そういう顔してると、俺マジで止まらなくなっちゃうよ？」



「･･･何言ってるの？止まらなくていいっ、」





首に回してる腕を引き寄せて
私からキスしようとしたらちょっと待って！って強めに離される。




「･･･マジで？いいの？」


「バカ。なんで今更そういう事言うかな。」


「いやっ、だって前無理やりやっちゃったからさ。あーゆーのは良くないって反省して･･･」





バカ。
今、私の顔見たらわかるでしょ？



わかんないのか。
バカだから。



じゃあ、教えてあげないと。





「じゃあ、次は私が無理やりする、」





またグッとニカを引き寄せると
ハトが豆鉄砲くらった、みたいな顔してる。








「ぷっ、あはははっ、ニカ、何その顔っ！」


「へ？･･･いや、おまえ、今、･･･え？」





ダメだ。
ニカとはやっぱりこんな感じ。



でも、こんな感じの彼氏、素敵じゃない？






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