※ ページ8
でも俺は彼女にとっては初対面のナンパな男だから。
警戒されないようにあえて軽い男を演じてみる。
｢酔い潰れてくれたら俺の好きなようにしようと思ってたのに。｣
どう出る？
ある意味これで俺がイケるかイケないか、わかんじゃね？
｢あなたなら酔わせなくてもいくらでも相手を自分の好きなように出来るんじゃない？｣
｢おっ、それって俺、脈アリって事？｣
わかりやすく内心めちゃくちゃ浮かれてる。
なのに彼女はなんて事ないように否定するんだ。
｢違うけど。そうやって沢山女の子誘って来たんでしょ？｣
・・・やっぱナンパなんて、した事ねーからこんな風に思われちゃうじゃん。
ムズい。
もっと恋愛偏差値的な物をこの子に発揮出来るように鍛えとけば良かった、なんて今までの俺のヘタレっぷりを後悔するばかりだ。
精一杯強がってそう見える？なんて言いながら顔を覗き込むとすぐに視線を外された。
完璧ダメだ、これは。
せめて嫌われないように少しずつ入り込んでやろ。
さっきまで変に気負ってたから
あっさり諦めると肩の力抜けたわ。
なんて事ない話しをしながら
彼女のペースに合わせて俺もグラスを傾ける。
・・・酔うぞ？これは。
やべーなって思いつつも酒の量でまで負けるのがなんだか悔しくて張り合ってしまう。
吸っていい？っ聞いて煙草に火を着けてると
彼女からの視線を感じる。
気が付けばじーっと見られてたみたいで
俺にそろそろ興味持ってきた？なんて言ってみる。
んなわけねーけど。
よくよく見ると顔が赤いし
相当出来上がってる感じ。
まぁ、俺もだけど。
にしても。
｢目、トロンってしてて色っぽー。｣
マジでガチ酔いだ。
何言ってんだか俺は。
単なるエ ロおやじじゃねーか、これじゃ。
でも酔ってるからだ。
さっきからお姉さん、あなた、って呼び合ってるのが心底嫌になってきた。
ひろ、って呼んで欲しくて。
そしたらあっさり名前を教えてくれたA。
いい名前。
これからこの名前を沢山呼べる日が来ればいいんだけどな、って思いながら俺は目の前の好きな女にもふわふわと酔ってた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1441人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Haru(プロフ) - みちこさん» ありがとうございます！なかなか接戦でしたがどれだけ投票が増えてもこれは浮動でした(笑)ご期待に添えるよう、頑張ってみます！♪ (2019年11月11日 21時) (
レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - こちらはワンナイト北山ver.になったのですね(^.^)そちらも捨てがたかったので嬉しい(^_^)楽しみにしております！ (2019年11月11日 20時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - nayuさん» どうしよう？早く続書かなきゃ(笑)なのにここへ来てなーんにも思いつかないという事態が！！どうしよ(笑) (2019年10月29日 16時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
nayu(プロフ) - くぅぅー！！北山サイドもキュンキュンするーっ！！やっぱり会えない時間、みっくんはモヤモヤしてたのねー！次で終わるの淋しいけど、早く続きがみたいわ！ (2019年10月26日 10時) (レス) id: 2eb65113c9 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - れいさん» れいさーん♪寝る前に読んで興奮していただけてありがとうございます(笑)ようやく二人きりになって彼女にしてもらいました！ほんとね、もうあの記事がね、やばすぎて！一年の友達期間も楽しめそうだしそのどきどき感が堪らないーっ(興奮) (2019年10月24日 14時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Haru
| 作成日時：2019年7月4日 22時
