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「そんなえろい目で見んなって。」
「べっ、別にえろい目なんかじゃっ、」
あるよね。
バレてて恥ずかしすぎる。
「Aはさ、可愛らしい役も似合うし、綺麗系なのもできるし、この前のかっこいい役もすごく合ってた。すげーよな。そういうのって。」
「いきなり役者論?」
そういうの、今求めてないからね。
でもひろくんはそういう仕事の話?
熱く語るの好きな人って知ってるから少し我慢してみる。
「ほんとのAはかわいい系かな。」
・・・ん?
「・・・かわいい?私?」
「そうじゃねーの?何を売りにしてんの?」
いや。ちょっと期待した私がバカだったよ。
ひろくんに可愛いいって思われてるのかと勘違いしたじゃん。まだ仕事論の続きね。
もうそれはうんざりだし、ちょっと攻めてみる。
「ひろくんは、どの私が好き?」
私の質問に少し考えてるひろくんの横顔。
「・・・仕事してない、今のAが一番自然体で好きかな。」
・・・え?
「たまにすっぴんの時とかもあんじゃん?あーゆーのもいいよね。俺、Aはメイクしてない方が好み。」
「・・・・・・ひろくん?」
初めて私の事、女扱いした発言したよね?
しかも、すっぴんを褒めてくれた?
いや、職業柄、いつもがっちりメイクしてるからプライベートはほとんど何もしてないんだけど。
仕事帰りの時だけだ。
私がメイクをしてひろくんと会ってるのは。
そんなの、この業界の人ならほとんどそうなんじゃないのかな?
そもそも、ひろくんは今、どういうつもりでそう言ったんだろう?
まじまじとひろくんを見つめると
そんな見んなって少し照れた笑い。
明らかに今までと違う気がするのは気のせいかな?
「今度、うち来る?」
「・・・え?」
「上手い朝食作ってくれたら俺、多分Aに真っ逆さま。」
「行くっ!作るっ!!」
ふふん、と嬉しそうに鼻で笑った後、 そろそろ戻るかって立ち上がろうとするひろくんの腕を取る。
「・・・好きだよ、ひろくん。」
もう、早くね?なんて言わせないよ?
きっとひろくんのお家に行った時はちゃんと彼女にしてくれるはず。
でもね。
ごめん、私、料理はからきしダメなんだ。
それは今の段階でカミングアウトする事じゃないから。
それ以外で私を好きになって貰えるように頑張んなきゃ。
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Haru(プロフ) - みちこさん» ありがとうございます!なかなか接戦でしたがどれだけ投票が増えてもこれは浮動でした(笑)ご期待に添えるよう、頑張ってみます!♪ (2019年11月11日 21時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - こちらはワンナイト北山ver.になったのですね(^.^)そちらも捨てがたかったので嬉しい(^_^)楽しみにしております! (2019年11月11日 20時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - nayuさん» どうしよう?早く続書かなきゃ(笑)なのにここへ来てなーんにも思いつかないという事態が!!どうしよ(笑) (2019年10月29日 16時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
nayu(プロフ) - くぅぅー!!北山サイドもキュンキュンするーっ!!やっぱり会えない時間、みっくんはモヤモヤしてたのねー!次で終わるの淋しいけど、早く続きがみたいわ! (2019年10月26日 10時) (レス) id: 2eb65113c9 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - れいさん» れいさーん♪寝る前に読んで興奮していただけてありがとうございます(笑)ようやく二人きりになって彼女にしてもらいました!ほんとね、もうあの記事がね、やばすぎて!一年の友達期間も楽しめそうだしそのどきどき感が堪らないーっ(興奮) (2019年10月24日 14時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2019年7月4日 22時