僕は君の中毒。 ページ13
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「もうっ、こんな時間に呼び出す?普通、」
「いいじゃん、そろそろ仕事終わる頃かなって思ったからさ?」
「なんでこんなうちの会社の近くで飲んでんのよ?」
「たまたまだよ、たまたま。」
たまたまにしちゃ遠すぎるでしょ、
そう言って呆れながら、疲れたーって俺の隣りに座ってくれる、俺の高校時代の同級生、A。
久しぶりに参加した同窓会で再会してドキッとした。
元々男っぽい性格の奴で
口喧嘩みたいな言い合いをずっとしてるような仲で。
部活もソフトボール部に所属しててピッチャーでエースだったAに刺激を受けて俺もサッカー頑張ろって思ったりしてた。
日に焼けた肌で、笑顔が良く似合う
よく笑う元気な男らしい女友達。
そんなイメージだったAが大人になって一変、こんな風に変わるなんて思いもしてなかった。
日に焼けて真っ黒だった肌は色白に様変わりしてて
隙のないメイクが嫌味なくよく合ってる。
パンツスーツも綺麗に着こなしてて
こいつってこんなスタイル良かったんだ、っていうのがよくわかる体のラインが出てる形で見とれてしまう。
なにより明るい髪色でふわりと柔らかいセミロングの髪型が女っぽさを強調してた。
「俺、今日飲みたい気分なの。付き合え、」
「こんな平日に?勘弁してよ?」
言いながらもちゃんと俺に合わせてワイングラスを傾けていい飲みっぷりを見せてくれる。
そういう男前な所は昔っから変わってねーな、って思う。
「なになにー?仕事で嫌な事あって私の顔見たくなっちゃったの〜?」
宏光は甘ちゃんだね、なんて俺を弄ってくるAにうるせっ、て言いながらも図星過ぎてそれを隠すようにワインを呷る。
Aが来る前にすでにボトルを二本空けてて視界も定まらないし思考もぼんやりしてる。
でも、酔ってるからか、今日はAを抱きたくて仕方なかった。
そこだけは冷静に考えてる俺がいてチラリと横を見ると腕時計を見てるA。
「おまえももっと飲めって、」
その仕草を遮るように空いたグラスにまたなみなみと赤紫色の液体を注いでやった。
「仕方ないなぁ、ほんっと、宏光は勝手だよね。」
・・・そうだよ。
勝手な俺に付き合って終電なんて気が付かないフリしてよ。
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Haru(プロフ) - みちこさん» ありがとうございます!なかなか接戦でしたがどれだけ投票が増えてもこれは浮動でした(笑)ご期待に添えるよう、頑張ってみます!♪ (2019年11月11日 21時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - こちらはワンナイト北山ver.になったのですね(^.^)そちらも捨てがたかったので嬉しい(^_^)楽しみにしております! (2019年11月11日 20時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - nayuさん» どうしよう?早く続書かなきゃ(笑)なのにここへ来てなーんにも思いつかないという事態が!!どうしよ(笑) (2019年10月29日 16時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
nayu(プロフ) - くぅぅー!!北山サイドもキュンキュンするーっ!!やっぱり会えない時間、みっくんはモヤモヤしてたのねー!次で終わるの淋しいけど、早く続きがみたいわ! (2019年10月26日 10時) (レス) id: 2eb65113c9 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - れいさん» れいさーん♪寝る前に読んで興奮していただけてありがとうございます(笑)ようやく二人きりになって彼女にしてもらいました!ほんとね、もうあの記事がね、やばすぎて!一年の友達期間も楽しめそうだしそのどきどき感が堪らないーっ(興奮) (2019年10月24日 14時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2019年7月4日 22時