検索窓
今日:37 hit、昨日:144 hit、合計:224,970 hit

ページ4

「そもそもさー?どれだけの男と付き合ってその考えに至ったわけ?」



わかんないじゃん。
出会う男によればなんでもパチっとパズルのピースみたいに合う相手がいるかもしれないだろ?




「・・・数じゃないの。わかんないかなー?北山くんには。」





わっかんね。
ここへ来てまた年下扱いされる事が悔しくてしょうがないけど、やっぱりAさんは大人の女だから。





「わかんないよ。・・・わかんないから教えてよ?」




言いながらカウンターの上のAさんの手を握った俺は相当な勇気を振り絞った。




「・・・だから、・・・北山くんは別に知らなくていい事だよ。前途ある若者にする話じゃない。」




Aさんもこうして手を握られる事なんて慣れてんだろな。
振りほどきもしないしされるがまんまな所が余裕っぽくて俺も背伸びしたくなる。




「またそれ?俺もしっかり30超えてる大人の男ですけど?」


「じゃあ、教えて、とか言わないで。」


「だってAさんと対等で話したいからさ。」


「無理しないで。」


「無理させてよ。」







一歩も引かない俺に
ふぅ、と静かに息を吐いたAさん。





「北山くん、本気なの?」


「本気だよ。出来れば彼女になって欲しい。」






こう言えば伝わるんだろうか?
この歳でこうして改まって告白する事があるなんて思いもしてなかった。





「彼女・・・?嘘でしょ?」



さっき鍵を見せた時よりも数段驚いてるみたいだ。




「彼女、なってよ。男に失望したまんまこれから生きてく気?」




いつも綺麗で明るくて元気なAさん。
周りからも信頼されてて仕事も完璧で・・・。



そんなAさんからもう男はいらない、とかいう言葉全然似合わないし。




伝わるかわかんないけど
もう一度、俺を凝視するAさんの目をしっかりと見てから好きだ、と静かに言った。





「なんで、今そういう事言うの・・・?やめてよ、」


「だって今、傷付いてるAさんを何とかしたいって思うのは当然じゃん。」


「傷付いてなんかないって。」


「傷付いてんじゃん。男に失望した自分に?」







俺の言葉にわかりやすく悲しそうな顔をしたAさん。



初めて弱い部分を見せてくれた気がした。から、握ったまんまの手をそのまま掴んで立ち上がらせた。




「えっ?北山くん?」




※→←※



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (503 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1012人がお気に入り
設定タグ:北山宏光 , 玉森裕太 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Haru(プロフ) - やっぱりじゅんさんだったんですねー♪早速コメありがとうございます(^^)毎日読んで下さってるとは!!毎日更新頑張りたいです!こちらこそこれからもよろしくお願いします(^^) (2019年12月3日 14時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
じゅん(プロフ) - こんばんは!遅くなってごめんなさい!そうです。青い鳥の方でもお世話になっております。Haruさんの作品は毎日読んでます!これからもよろしくお願いします (2019年11月30日 3時) (レス) id: dccac60caa (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - じゅんさん» じゅんさん♪間違ってたらごめんなさい、青い鳥のじゅんさんですか?だいぶ前に完結してるのにコメありがたいです(^^)しかし、私もやはりレッドが1番好きです(笑)←北山担なだけかもですが(笑) (2019年11月21日 23時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
じゅん(プロフ) - こんにちは!年上シリーズ大好きです。やはりレッドが私にはささります。北山さんに拗らせるの得意です♪(笑) (2019年11月21日 8時) (レス) id: dccac60caa (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - Haruさん» 拗らせてますね(笑)特にソロ活人は(笑)ただみっくんならどんな関係でも良いなあ(笑)このREDの彼女のように特定な関係じゃなくても良いとか思う。自由がなくなるのは嫌かも(^_^;) (2019年9月8日 23時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Haru | 作成日時:2019年5月27日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。