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２６ 二階堂side ページ26

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この土日、気が気じゃなかった。




土曜日は玉。
日曜日は結局ミツと会う予定になったA。




さっさと日曜日の予約しときゃよかったよ。
まさかミツがそこまで食い下がるなんて思ってもなかったし。




昨日も一昨日も、電話して邪魔やろっかなって本気で考えたけど
それはフェアじゃないんだよな。




だから俺の番になるまで大人しく待ってなきゃって。






そして今日、月曜日。
いつもより早く出社してもう来てるだろうAを見渡して探してみる。






げ。
チャラミツと笑い合ってんだけど。
どゆこと？？




ミツのあの鼻の下の伸ばしようったらねーな。
ありゃうちの社のミツ担が見たら一瞬で冷めるだろ。




･･････って事は？
もう、ミツとくっ付いたとか？！




まさかまさかまさか、




自分の席に向かうAに速攻声をかけた。







｢おはよ！｣



｢おはよう。どうしたの？今日めちゃくちゃ早くない？｣



｢そう？それよりさ？ミツ、いや北山さんと、どうだったんだよっ？｣



｢･･･うん、それがさ･･･、｣



途端言いにくそうに困った顔してるんだけどっ。





｢あのさ、ニカ、今日、空いてない？｣
｢空いてる！！｣




秒で返事した俺にわっ、ってびっくりしながらも
じゃあ、その時ゆっくり話し聞いてくれない？って困ったような上目遣い。





聞くよ聞く聞く。




･･･でも、それってミツ(あるいは玉)に恋しちゃったんだけど、とかいう相談だったらどうしよ･･･？




さっきからのAの表情からは
そうじゃねーのか？っていう風にしか見えないんだけど！！





・・・時すでに遅し･･･？




勝手に妄想だけで気分は奈落の底。



そこで後ろから肩をポンと叩かれて振り向けば玉だった。





｢早くない？気になって家にいられなかったんだろぉー、｣





このこの、って小突いてくるこいつ･･･




｢･･･上機嫌すぎて怖い。｣




玉から土曜日の話を聞くまでもなく
なんだかいい感じだったんだってのが表情だけでも手に取るようにわかる。





｢聞きたい？一昨日の事。｣




嬉しそうにまだ小突いてくんだけど。
うぜー、、、
そして聞きたいけど聞きたくないっ！

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